JPモルガンのアナリストであるアヌパム・ラマ氏は、Kiniksa Pharmaceuticals International(NASDAQ:KNSA)のArcalystの強い販売実績と同社の集中的なパイプラインを挙げ、肯定的な見通しを維持する内容のメモを木曜日に発表しました。
JPモルガンは、Arcalystによるキニクサ株の実勢価格を30ドル台前半と評価しており、確率調整済みのKPL-387を含めた場合の予測価格帯は30ドル台後半から40ドル台前半と見積もっています。アナリストは、反復性心膜炎(RP)への戦略的な焦点が、成長の明確な機会を提供していると考えています。
アナリストは「その結果、Arcalystの商業的見通しと低く評価されたパイプラインの両方によって駆動されるという点で、私たちはKNSA株が評価の観点から魅力的だと考えています」と話しています。
2月には、Kiniksa Pharmaceuticalsは、心臓血管系の指標に焦点を当てると発表しました。
- 同社はSjögren病でのabiprubartの開発を中止しました。同社は、この資産に対する戦略的な代替策を検討する予定です。
- Kiniksaは、mavrilimumabの排他的ライセンス契約をAstraZeneca Plc(NASDAQ:AZN)のMedImmuneと解除する権利を行使したことも発表しました。
Kiniksaは、KPL-387の反復性心膜炎(RP)のための開発を進めており、同疾患に対する標的物質は、月1回の皮下投与(SC)のプロファイルです。
- 反復性心膜炎は、症状のない期間がある後に心膜が再度炎症を起こす状態です。心膜は、心臓を囲む袋状の組織になります。
- Kiniksaは、健康なボランティアを対象としたKPL-387の単回投与(SAD)および多回投与(MAD)第1相試験を実施しています。
- Kiniksaは、米国食品医薬品局(FDA)と協力し、2025年の上半期には反復性心膜炎に対するKPL-387の第2/3相試験を開始する予定で、第2相の結果は2026年の下半期に発表される見通しです。
なお、Arcalystの純製品売上高は、それぞれ2024年第4四半期が1億2250万ドル、2024年通年が4億1700万ドルでした。同社は2025年のArcalystの売上高が5億6000万ドルから5億8000万ドルを予測しています。
株価動向:最終のチェックでは、木曜日の時点でKNSA株は21.04ドルで1.6%下落しています。
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写真提供:シャッターストック