キャピタル・ワン・フィナンシャル・コーポレーション(NYSE:COF)は、2021年第4四半期に堅調な業績を発表した。同社の四半期業績は、エキサイティングな決算シーズンの最中に発表された。資本市場研究部のアナリスト、ライアン・M・ナッシュ氏は、ポストマーケットでわずかな株価下落が見られたとはいえ、キャピタル・ワン・フィナンシャルの今後の業績に対して楽観的だ。
ナッシュ氏によると、同社の信用指標は安定し、損失は減少し続け、リスク許容度も引き続き低下している。
DFS(訳注:ディスカバー・フィナンシャル・サービシーズ)の提携は、規制対応のための投資にも関わらず、EPS(1株当たり利益)が22ドルを超えるエネルギーとなると予想されている。
キャピタル・ワン・フィナンシャルの強力なCET1(第1カテゴリーの自己資本比率)は、将来において重要な資本の返還ポジションにある。
2026年のEPSが10倍を超える現在の株価で取引されていることから、同社の収益とネットワークの拡張性に対する市場の信頼感が高まりつつあると、アナリストは見ている。
これらの要因が完全に認識されたら、アナリストは、株の大きな上昇ポテンシャルがあると予想している。
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フィフス・サード・バンク(NASDAQ:FITB)は、2021年第4四半期の収益で予想を上回る素晴らしい結果を発表した。
新たな開示のもとでは、手数料の増加は、予想を上回るもので、支出とNIIは同額であったという。
ナッシュ氏によれば、手数料の増加は、新たな開示のもとでは、商業銀行と資本市場の強みによるものだ。また、同社はこれまで通り資本利益をしっかりと付与していくため、3本足の手数料戦略(ウェルス、支払い、資本市場)が引き続き強烈な成果を上げている。
アナリストは、フィフス・サードの基本的なファンダメンタルズについても楽観的な見解を示しており、2025年には紀録的な純利子収入、改善されたローン成長率、利差拡大が予想されているとしている。手数料収入の成長も強みであり、CET1比率が10.5%で、FITBは資本利益に適したポジションにある。
ナッシュ氏は、株価が他社に比べてわずかにプレミアムで取引されていることを指摘しているが、FITBがしっかりと実行し続け、プラスの運転レバレッジを生み出し、成長への投資をする限り、同社はこのプレミアムを維持、あるいは拡大していくと予想している。
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写真提供:Shutterstock