第25会計年度第1四半期の決算発表を受け、Tyson Foods Inc(NYSE:TSN)の株価が上昇している。
同社は第1四半期の売上高が前年同期比2.3%増の136.2億ドルに上昇し、アナリストのコンセンサス予想額である134.4億ドルを上回った。
ビーフの販売量は前年同期比5.6%増、豚肉は0.4%減、鶏肉は1.5%増、食品の売上は3.2%減少した。
粗利益は33%増の10億9000万ドル(前年の8億2300万ドル)に急増し、利益率は180ベーシスポイント拡大し8%となった。同社の営業利益は前年比151%増の5億8000万ドルで、営業利益率は4.3%となった。
四半期純利益(調整後)は29.2%増の9億6100万ドルとなった。1株あたりの調整後純利益は1.14ドルで、コンセンサス予想の0.88ドルを上回った。
この四半期、同社は2024年12月28日時点で23億ドル相当の現金及び同等の流動資産を保有していた。
同社の最高経営責任者(CEO)であるDonnie King氏は、「われわれが過去2年以上で記録した最も良い四半期の業績は、鶏肉の素晴らしい成績を含むビジネス全体での改善の結果である」と語った。 また、「消費者は依然として食事にタンパク質を摂取することに焦点を当てており、われわれの多角的なプロテインポートフォリオは、世界クラスの食品会社のリーダーシップを補強しながら、このニーズに対応する力を持っている」と付け加えた。
見通し:Tyson Foodsは、前回の売り上げ見通しである1%減から横ばいに、FY25の売上高の見通しを引き上げた。
同社は2025会計年度の合計調整後営業利益が19億ドル~23億ドルの見通しを示し、2024年の前回の見通し(18億ドル~22億ドル)から上方修正した。
同社の2025会計年度の有形固定資産投資は10億ドル~12億ドル、フリーキャッシュフローは10億ドル~16億ドルの見込み。
株価の動き:最終確認時点の2025年2月14日のプレマーケット取引で、TSN株は前日比4.09%高の58.80ドルで推移している。
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