ウェッブッシュ(Wedbush)のアナリスト、ニック・セチヤン氏は、Dine Brands Global Inc(NYSE:DIN)の株を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げし、株価予測を47.00ドルから28.00ドルに引き下げた。
市場価値と価格の確実性に焦点を移す一方で、同社の店舗別売上(SSS)の成長に対する見通しは依然として限られている、とセチヤン氏は述べている。
セチヤン氏は、9.99ドルの「リアリービッグミールディール」の導入により、アップルビーズのSSS成長が大幅に向上すると期待していたが、結果は期待を下回るものとなったとしている。同様に、IHOPが価値に焦点を当てることでSSS成長が意味を持つとは疑わしい。
アナリストによれば、ABおよびIHOPユニットの成長トレンドは向上する可能性が低くなっている。両ブランドにおけるSSS成長とマージンへの圧力が続くことから、セチヤン氏は今後、DINの2025年のユニット成長予測に大きなリスクを感じており、2025年以降に同社のユニット成長軌道が回復する可能性は低いとの認識を示した。
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このフランチャイズ方式はEBITDAへの影響を制限するが、アナリストによれば、売上成長の見通しは、年率1桁のマイナス成長を維持するとともに、現在のSSS成長トレンドに基づくものとなるため、EBITDAの最も可能性の高いシナリオが年率での徐々の減少となっている。
アナリストは、2024年10月には金利が低下し、積極的な価値戦略に移行することで同社の軌跡が向上し、EBITDAが安定またはプラスになるだろうと期待していたが、これらの要因のいずれも期待どおりには機能しなかったとしている。
その結果、2026年6月に満期を迎える5億9400万ドルの再財務化以降においても、重要な株の大規模買い戻しについては、セチヤン氏がこれ以上頼ることはできない。アナリストは、2025年の1株当たり利益(EPS)の見通しを6.18ドルから5.83ドルに引き下げている。
同社の株価予測は、2025年のEBITDA見通しに対する5.8倍のEV/EBITDA倍率で算出されており、これはDINの10.7倍という過去5年間の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生前の中央値と比較して約45%の割引率を示している。
株価騰落:(最終取引値は25.38ドルで1.70%安)
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