次期大統領であるドナルド・トランプ氏は、新たな役職としてAI大臣を設置することを検討しているとされている。AI大臣は、連邦政策や政府の人工知能利用を指導する役職で、イーロン・マスク氏が候補者に挙がっていないとされているものの、マスク氏はAI政策やその応用に大きな影響を与えるとみられている。
出来事:AI大臣の任命は想定されているが、まだ正式決定されてはいない。マスク氏はヴィヴェック・ラマスワミー氏とともに、トランプ政権の「行政の効率化省(DOGE)」を率い、AI大臣の選定プロセスにおいて中心的な役割を果たすと、Axiosが火曜日に報告している。
AI大臣の職務には、アメリカがAIの分野で世界をリードし続けるため、公共と民間のリソースを調整することが含まれる。この職務は、エージェンシーのAI大臣やDOGEと協力して、廃棄物処理や詐欺対策など、さまざまな問題に対処することも含むかもしれない。AI大臣の概念は、新興テクノロジーに焦点を当てるトランプ氏の政権移行計画の一環として、数か月にわたって議論されてきた。
関連銘柄:なお、AI大臣の潜在的な任命は、トランプ氏がエネルギーや技術に関するさらなる戦略を進める中での出来事である。トランプ政権が化石燃料に対して積極的な姿勢を取る一方で、AIのエネルギー需要は増加傾向にあるため、その姿勢はAI大臣の任命と相まって重要になるだろう。それに加え、AI大臣の任命には、トランプ氏の原子力政策にも関連がある。トランプ氏は原子力を当初支持しており、初めの任期中に数件の小型原子炉プロジェクトを推進していたが、これにはリスクが伴うことから、最近になってジョー・ローガン氏との対談の中で懸念を表明した。
最近、Nvidia Corp(NASDAQ:NVDA)のCEOであるJensen Huang氏は、米国政権が出口管理を行い、先進的なコンピューティング製品に対する輸出規制が導入される可能性があるものの、技術分野における国際協力は継続すると発言した。
また、トランプ氏がホワイトハウスに復帰することで、テスラ社のAIイニシアチブにも大きな利益がもたらされる可能性がある。Wedbush SecuritiesのアナリストDan Ives氏によれば、トランプ政権の発足は、テスラにとって重要なAI評価を引き出す可能性があるという。この一連の出来事により、トランプ政権の下で自動車セクター全体が直面する潜在的な課題にもかかわらず、というわけだ。
株価の動き:7:51 am ET時点で、Nvidiaの株は1.21%高の159.6ドル(約17,643円)、Advanced Micro Devices, Inc.(NASDAQ:AMD)は1.04%高の160.37ドル(約17,765円)、Arm Holdings PLC – ADR(NASDAQ:ARM)は0.37%高の152.5ドル(約16,814円)で取引を終えた。
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