Trump Media & Technology Group Inc(NASDAQ:DJT)は、2024年3月26日に記録した1株79.38ドルの年初来高からなんと70%も引き下がり、フリーフォール状態となっている。
木曜日の終値は1株23.80ドルで、2025年は大幅続落となっており年初来30%の下落率を記録。一方で、株式は持続的な売り圧に苦しんでおり、支持線を見つけ出すのが難しい状況が続いている。
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売りのトレンドは一服の見せどころなし
株価チャートの成績は、明るくない兆しに満ちている。DJT株は8日、20日、50日、200日移動平均線の下での取引となっており、このことから売りの勢いが強いことが分かる。
8日単純移動平均(SMA)26.27ドル、20日SMA29.10ドル、50日SMA33.08ドルは、いずれもさらなる弱さを示している。
200日SMAは31.39ドルで、DJTはしっかりとした下降トレンドを維持しており、急なリバーサルの兆しは見せていない。
ミーム熱からマーケットの現実へ
SPACの合併に伴い、初期の熱狂にもかかわらず、トランプメディアは現在、厳しいマーケットの現実と向き合っている。これは、株価が底を打ち、安定の兆しが見えるまで、非常に大きなリスクを伴う投資である。
株価が最高値から70%引き下げられたところで、DJT株は何となくバーゲンのように見えるかもしれないが、テクニカル的には注意が必要だ。一株あたり400.9百万ドルの大きな損失を発表した同社は、これは株式報酬とデリバティブ債務に基づくもので、年間収益はたったの360万ドルにとどまり、12%の減少を記録している。
財務上の苦境に立ち向かうため、トランプメディアはFintechに進出し、Truth+ストリーミングを立ち上げ、トランプブランドの製品を販売しているが、今のところ投資家はそのターンアラウンドの見通しを買っていない。
フロリダ再設立
コスト削減と法的リスクから身を守るため、トランプメディアはフロリダ州での再設立の計画を持っているかもしれない。この動きには税金の優遇措置と、より友好的な規制環境を約束するものの、DJTの株価がフリーフォールを続ける状態では、このような動きが投資家の信頼を取り戻すのに十分なのかどうかは未だ分からない。
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