米国時間17日、iBio, Inc.(NYSE:IBIO)は、AstralBio, Inc.から可能性のある長時間作用型抗ミオスタチン抗体のライセンスを取得することで、心血管代謝および肥満治療開発プログラムを拡大しました。
3月には、iBioは肥満およびその他の心血管代謝疾患を治療するための抗体を発見、設計、開発するためにAstralBioと提携していました。
この抗体は現在、IBIO-600と名付けられ、iBioが所有する特許技術スタックを使用してAstralBioによって特定されました。この抗体は皮下投与用に設計されており、米国時間17日、IBIOが発表したところ、半減期が延長する可能性があります。
AstralBioはiBioに対して750,000ドルの前払い金を受け取り、iBioはこの代金をAstralBioに対して自社の普通株式と引き換えに支払いました。
さらに、AstralBioは、開発と商品化のマイルストーンペイメントについても、合計2800万ドルまでの金額が支払われる権利を得ます。
なお、iBioがライセンス取得製品をサブライセンスする場合、AstralBioはサブライセンス料の中から1桁または2桁の割合で低い料金を受け取ります。
iBioは、ライセンス取得製品の臨床試験、研究開発、製造、商品化活動についての責任を負います。
同時にiBioは、自社の独自の新薬探索プラットフォームとIBIO-600の技術を活用して、肥満および心血管代謝疾患を治療するためのミオスタチン/アクチビンAを標的とする2つの特異的抗体プログラムを開始しました。
このミオスタチンのライセンス契約と計画されたミオスタチン/アクチビンAの特異的抗体プログラムは、iBioとAstralBioの間で行われた新薬の発見と開発に関する提携の続編となりますが、この提携自体は1年未満前に始まったものです。
iBioは2026年に肥満および心血管代謝障害に関する臨床調査への参入を計画しています。
IBIO-600は、ヒト筋細胞前駆細胞においてミオスタチンの強力な阻害作用を示し、その結果、ミオスタチンの筋肉増強への抑制効果が遮断されました。
iBioによると、IBIO-600は通常のIgGよりもFcRn受容体に結合するためのエンジニアリングが施されており、投与頻度の低減の可能性を裏付けるために、通常のIgGよりも10倍以上の親和性があるとのことです。
この分子は、哺乳動物モデルにおける非cGMPなin vivo研究に進展しており、初めてのデータの読み出しが2025年初めに予定されています。
iBioは、アドバンスト哺乳動物ディスプレイを使用して先端分子デザインの機能を活用し、TGF-betaスーパーファミリーを標的とする、発現型多特異的抗体の設計と製造を行う計画です。
株価動向:本稿執筆時点でのiBioの株価は、プリマーケット取引で前営業日比2.04%高の2.50ドルで推移しています。