木曜日、新型コロナウイルスのワクチンを製造するバイオテック社(NASDAQ:BNTX)のリサーチを、金融持ち株会社のトゥルイスト社が、製薬大手ファイザー社(NYSE:PFE)と共同で開始した。
バイオテック社の物語は、コロナにフォーカスしていたものから、今後のがん治療薬開発の物語に移行していると見なされている。
アナリストのアスティカ・グーナーワーディン氏によれば、BNT327は先駆けており、2023年に420億ドル以上の収益を生み出したPD-1カテゴリーを、凌駕しようとしている画期的なクラスの約束のある薬であるとのこと。
2025年までにいくつかの重要なデータが発表される見込みであり、バイオテック社のより強い財務基盤と補完的製品のパイプラインを鑑みると、この株は長期的な成長に対してうまくポジションをとっているとアナリストは付け加えた。
バイオテック社は、11月に、がん治療と免疫疾患の新たな治療法の開発に注力している臨床段階のバイオテクノロジー企業、バイオシウスを800億ドルで買収することで合意した。
この買収により、バイオテック社は、PD-L1とVEGF-Aを標的とする実験的な二重特異抗体BNT327/PM8002のグローバルな権利を取得することになる。
トゥルイスト社は、バイオテック社の総ロック価値(TVL)を172ドルで買い持ち、目標株価を設定。
バイオテック社のがん治療薬のパイプラインは以前はBNT316で限定されていると見られていたが、BNT327が脚光を浴び、2025年には他のパイプライン資産の可能性を明らかにする新しいデータが期待されるため、バイオテック社のがん治療薬のポートフォリオに対する投資家の評価の余地が生まれるという見解がある。
グーナーワーディン氏も述べているように、新型コロナウイルスはバイオテック社の株価動向において依然として大きな要素であり、新型コロナウイルス関連の動向がバイオテック社の株価に引き続き影響を与えるだろう。
グーナーワーディン氏は、BNT327が米国と欧州で三重陰性乳がんや小細胞肺がんなどの重要な疾患で最初に承認される可能性があり、ピーク時の売上高は20億ドル程度になるかもしれないとしている。
非小細胞肺がんについては、トゥルイスト社はBNT327が間もなく追随し、売上高が40億ドルを超えると予想している。
株価動向:金曜日の最終取引時点で、BNTX株は0.55%上昇し、122.82ドルとなっている。