ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のリジー・ダブ氏は、Viking Holdings Ltd(NYSE:VIK)のカバレッジを「ニュートラル」のレーティングと49ドルの株価予測で開始した。
分析家は、Viking Holdingsのビジネスモデルが高い露出を持ち、価格が高く前倒しで予約を入れる人口の増加に対応できるため、魅力的だと強調している一方で、業界をリードするカテゴリーの拡大が収益成長を後押ししていると指摘している。
ただし2024年5月のIPO以降、株価が73%上昇し、Royal Caribbean Cruises Ltd.(NYSE:RCL)と比較して評価プレミアムが形成されているため、分析家はより良いエントリーポイントを模索している。
また、Viking Holdingsの2025年の受注予測率が70%であり、同社が資金を十分な金額残す意向を示していることから、近い将来の業績見通しや自社株買いに対するポテンシャルは低いと分析している。
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ダブ氏は、Viking Holdingsの主要なターゲットであるアメリカの裕福な55歳以上の旅行者の層は、最も裕福な成長速度の高い層であり、全米の30%に過ぎないが、全体の約70%の資産を持つ層であると指摘する。
しかし、分析家は、同社の顧客基盤が、過去2年間でクルーズ業界の主要な成長ドライバーであった新規顧客(=クルーズを初めて利用した顧客)の比率が他社に比べて低いことにも注目している。
リジー・ダブ氏は、新規クルーズ客数が2桁の伸びを記録しているのは、ロイヤル・カリビアン・クルーズとカーニバル(Carnival Corporation)(NYSE:CCL)になると指摘している。
新規客の30%以上がミレニアル世代以下であるのに対し、Viking Holdingsの新規客の割合は約25%であり、この数値が低いことが同社の収益成長の制約となっている。
株価の推移:本日確定時点でVIKは1.30%安の47.86ドルで取引を終えている。
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