バーテックス製薬(NASDAQ:VRTX)は、投資家にとって良いニュースを発表した。特にバーテックス製薬が新たに発売した鎮痛剤「Journavx」に注目している投資家にとっては好材料だ。
『Journavx』が新薬フォーラムで注目を集める
2025年ナパバレーバイオテックフォーラムで、JPMorganのアナリストJessica Fye氏は、バーテックス製薬の最高経営責任者(CEO)Reshma Kewalramani氏と投資家向けシニアバイスプレジデントSusie Lisa氏との会話の後に、バーテックス製薬に対して大きな期待を示している。
そのメッセージは、Journavxが鋭い痛み治療で活発なスタートを切り、病院や小売店などでその勢いが良く、米国の薬局の約90%の棚で販売が広く可能というものだ。
Journavxの取材は予想よりも早いペースで進んでおり、この薬が今のところは主にTier 3の位置に置かれているものの、バーテックス製薬の経営陣はその心配を払拭した。彼らは「全体の価値に関することだ」と強調し、それに伴うエピソード的な報告では、開業医師と患者の両方が励ましの結果を見ているという。
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2025年のバーテックス製薬の見通しを示す2つのレバー
Fye氏は、バーテックス製薬が2025年の売上ガイドである117.5億ドルから120億ドルの数字が、そのほとんどを嚢胞線維症治療薬が押し上げていると強調したが、それを上回る「2つのポテンシャルなレバー」があることも指摘した。
- 『Journavx』の期待以上に早い売り上げ上昇
- 遺伝子編集療法Casgevyの患者への投薬速度の向上
前者はすでにうまく進行しており、一方で後者については「長い道のり」とFye氏は述べている。
アリフトレックと国際的な課題
バーテックス製薬は、1日1回の投薬で拡張された変異プロファイルを備えた、次世代型の嚢胞性線維症治療薬であるAlyftrek(アリフトレック)に自信を持っている。
ただし、一つだけ国際的な課題がある。それは、ロシアがバーテックス製薬の知的財産権を無視することによって生じるであろう売上の減少だ。
それでも、痛みと遺伝子療法の分野で高品質なプロフィールと肯定的な勢いを持つバーテックス製薬において、Fye氏はこのマクロ環境の中での投資先としてバーテックス製薬が引き続き恩恵を受けられると考えている。
JPMorganはバーテックス製薬に対するオーバーウェイトの評価を再確認した。
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