製薬企業Bristol Myers Squibb&Co(NYSE:BMY)は先週四半期決算で、115.7億ドルのコンセンサスを上回る123.4億ドルの収益を記録した。
売上は前年同期比8%増、為替の影響を調整すると9%増となり、エリキス(Eliquis)の需要が増加し、成長ポートフォリオが好調だったことが主な要因となっている。今回の数字は、スプリセル(Sprycel)、レブリミド(Revlimid)、アブラキサン(Abraxane)およびポマリスト(Pomalyst)のジェネリック医薬品の影響が部分的に相殺したものである。
成長ポートフォリオの世界的な収益は63.6億ドル、為替の影響を調整すると報告ベースで21%増、23%増となっており、今回の四半期における最大の成長要因となった。
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Opdivoの売上は48億ドルで4%増加。関節リウマチ治療薬のオレンシア(Orencia)は10億ドルの売上を計上し、2%増加した。また、腫瘍治療薬のヨーボイ(Yervoy)の売上は6.75億ドルで19%増加した。
四半期の間、貧血治療薬リブロゼル(Reblozyl)は5.47億ドルの売上を記録し、前年同期比71%増となった。レガシーポートフォリオの収益は59.8億ドル、4%減少となった。
同社の調整後の1株利益は1.67ドル、前年同期は1.70ドルだったが、1.46ドルのコンセンサスを上回る結果となった。
Bristol Myers Squibbは、2027年末までに年間約20億ドルの追加年次コスト削減を含む戦略的生産性イニシアチブの拡大を発表した。
同社は2024年第3四半期に、コスト削減のイニシアチブを概説し、2025年には約15億ドルの内部コスト削減が見込まれている。
ガイダンス: Bristol Myers Squibbは、2025年の調整後1株利益は6.55ドルから6.85ドルに見込んでおり、コンセンサスは6.92ドルである。同社は2025年の売上は455億ドルであると予測しているが、コンセンサスは462.7億ドルと予測している。
米国の製薬大手は、これまで予想されていたように、リブリミド、ポマリスト、スプリセル、アブラキサンのジェネリック医薬品による収益への短期影響(レガシーポートフォリオの約18〜20%の売上減少と予想される)を織り込んでいる。
このマイナスの影響の一部は、引き続き良好な成長ポートフォリオの存在となっている。このガイダンスには、為替の約5億ドルのマイナスの影響が見込まれている。
株価の動き:最後のチェックでBMY株は4.04%下落の57.30ドル。
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画像提供:Bristol-Myers Squibb