バイオテクノロジー企業Pliant Therapeutics Inc.(NASDAQ:PLRX)は、患者に対するベクソテグラストの投与を評価するBEACON-IPFフェーズ2b試験を中止することを発表した。
この決定は、この臨床試験の独立したデータ安全監視委員会(DSMB)による事前に定められたデータレビューと推奨に続くものであり、患者の外部専門家パネルによる二次的なレビューと勧告が行われた。
治療群とプラセボ群の間で未決定のIPF関連有害事象の不均衡が試験中止の理由であるが、同時に強制肺活量(FVC)のエンドポイントで有効性の初期証拠も観察された。
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BEACON-IPF試験での平均投与期間は約17週だった。
全体的に、投与量のいずれにおいても、IPF関連の有害事象の割合は同程度であった(約10%)。有効群とプラセボ群の不均衡は、プラセボ群において低率(3%未満)のIPF関連の有害事象発生率が原因のようだ。
フェーズ2aのINTEGRIS-IPF試験において、ベクソテグラストの治療を受けた参加者(7%)とプラセボを受けた参加者(10%)でIPF関連の有害事象は同程度であった。
同社は、BEACON-IPF試験のデータを解析し、ベクソテグラストの開発の次のステップについて評価する予定だ。
完全な分析が完了すれば、ベクソテグラストのリスク・利益プロファイルと治療的ウィンドウをよりよく理解することができるようになるだろう。同社は、肺線維症および可能性としては肝疾患を含むその他の呼吸系以外の適応で、より低用量の追加用量範囲を持つフェーズ2b試験を検討するとしている。
同社は、免疫チェックポイント阻害剤に抵抗性のある固形腫瘍を患う患者を対象とした単剤およびペムブロリズマブとの併用療法において、PLN-101095のフェーズ1オープンラベル投与量エスカレーション試験の4つの計画用量コホートのうち、4番目のコホートの募集を行っている。
第1四半期に、最初の3つのコホートにおける中間データが予想されている。
株価動向:調査の最後に、月曜日のPLRX株は前日比51%安の1.69ドルで推移している。
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