JPモルガンのアナリスト、Cory A Carpenter氏は、Match Group, Inc.(NASDAQ:MTCH)について、「オーバーウェイト」のレーティングを再確認した。
アナリストは、Match Groupの2021年第4四半期の見通しと、2025年の売上初期予測が失望を招いたとしながらも、同社のAIによるロードマップには、特にTinderがAI機能を備えることでユーザーの成長を活性化する可能性があると指摘している。
しかし、AIの進展はまだ初期段階であり、Photo Selector機能のみが完全に実装されているという。
また、Tinderの売上とユーザーの動向への懸念があるにもかかわらず、Carpenter氏はMatch Groupのフリーキャッシュフローポテンシャルについては前向きな姿勢だ。 これにより、悪材料が限定される可能性があるというのだ。
しかし、株価が上昇するためにはTinderのユーザー数と売上の指標が改善することが不可欠で、このような状況を鑑みると2025年に実現する見通しはないだろう。
アナリストの記述によると、同社は、TinderのiOSに新規ユーザーが安定して増加しているものの、その増加率が低下しているという理由で、15百万ドルのFX損失を理由に売上の予測を下方修正したという。
同社の経営層は、この売り上げの減少の理由については不確定なままである。さらに、MTCHは2024年の36%のAOIマージンの予測を維持し、投資家向け説明会に続いて自社株買いを一時停止したとCarpenter氏は指摘している。
Carpenter氏は、Match Groupの2.4%という含み配当利回りが、Google(0.4%)、Meta Platforms, Inc. (0.3%)のようなインターネット企業よりも大幅に高いと強調している。これがバリュー志向の投資家にアピールするだろう。
アナリストは、売上の見通しは若干下方修正されると予想しており(前の4-6%の予測に対しCAGR6%)、2027年の1株あたりのフリーキャッシュフローの見通しは若干上方修正される可能性がある(約5ドルの見通しに対し4.68ドル)とのこと。
株価動向:最終確認時の株価は4%安の30.22ドルとなっている。
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