実業家で億万長者のマーク・キューバン氏は、人気のあるテレビ番組「Shark Tank」で、資金を欲するスタートアップへの投資で知られている。興味深いことに、本当に”大金”を稼ぎたいなら、ビジネスの資金調達を行わない方が良いとキューバン氏は言っている。
キューバン氏は2023年のSXSWカンファレンスで、CNBCによると、ビジネスを「できるだけ少ない資金で」立ち上げるように奨めた。
キューバン氏のアドバイスキューバン氏はスタートアップへの多額の投資に多くの時間を割いているが、「大金」を稼ぎたいなら、投資家からの資金を受け取ることを起業家には勧めていない。
「持分をできるだけ多く保有し、またできるだけコントロールできるほど、投資家には利益が出ます」とキューバン氏は述べている。
人々が忘れがちなことは、投資家から資金を調達すると、その投資家は資金の返済を期待することだ、と彼は指摘。キューバン氏は、自分の個人の貯金を使い、それを限界まで使い果たす方が実は賢い、とも述べている。
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ビジネスを数十億ドルで売却した例はたくさんあるが、そこから得られる利益は思ったほど多くはないと、キューバン氏は語っている。「結局、彼らがその会社の持分を保有している割合は2%です」
大学を卒業したばかりの頃、キューバン氏はソフトウェアコンサルティングビジネス「MicroSolutions」を創業。彼が32歳の時に同社を600万ドルで売却し、そのうち200万ドルの利益を得た。
数年後、彼は小さな音声ネットワークスタートアップを買収して、「Broadcast.com」という企業に権利を売却した。その後、Yahoo! に57億ドルで売却した。
「Bの隣に名前がある人々を見たら、それは彼らが会社の全株式を保有しているからです」とキューバン氏は語った。
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写真: ABC提供