米国Merck&Co Inc(NYSE:MRK)は、成人における2つの重要な第3相試験において、doravirine/islatravir(DOR/ISL)の2剤治療法のトップライン結果を明らかにした。それぞれの試験には、ウイルス学的に抑制された状態におり、さまざまな抗レトロウイルス療法療法(以下、基線抗レトロウイルス療法(bART)とBictegravir/Emtricitabine/Tenofovir Alafenamide(BIC/FTC/TAF))を受けているHIV-1感染患者が含まれていた。
DOR/ISLは、オープンラベル試験MK-8591A-051においてbARTに劣らない効果を示し、また二重盲検試験MK-8591A-052においてBIC/FTC/TAFに劣らない効果を示した。
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試験MK-8591A-052では優越性の基準を満たさなかったが、両方の試験で主要な安全性の目的を達成した。
同社は、これらの試験からの詳細な調査結果を将来の科学会議で発表し、規制当局に対してデータを提出する予定だ。
米国では、ドラビリンはHIV-1を持つ成人の治療において、他の抗レトロウイルス薬との併用または単剤(PIFELTRO)として承認されており、また他の単回投与治療法の構成要素としても使用されている(DELSTRIGO:ドラビリン、ラミブジン、テノホビルジスプロキシルフマル酸塩(DOR/3TC/TDF))。
Merckの新規抗レトロウイルス薬Islatravir(MK-8591)は、HIV-1の治療において、他の抗レトロウイルス療法薬との併用による多くの早期および後期の臨床試験で評価されている。
MK-8591A-051およびMK-8591A-052のほかにも、DOR/ISLの第3相試験は継続中であり、その中にはいままで治療を受けたことのない(治療未経験)HIV陽性の患者を対象とするMK-8591A-053 と、DOR/ISLの以前の第3相試験に参加した患者を対象とするMK-8591A-054 が含まれている。
株価情報 MRK株は、最終チェックで1.18%高の99.50ドルで取引を終えている(木曜日の情報)。
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写真:シャッターストックを介してHIV / AIDSリボン