Merck & Co. Inc. (NYSE:MRK)は木曜日、欧州臨床微生物学感染症学会(ESCMID)の会議において、Capvaxive(肺炎球菌21価結合型ワクチン)の第3相STRIDE-13試験の結果を発表した。
本試験では、小児肺炎球菌ワクチン接種の初回投与を受けた2歳から18歳未満の小児および青年を対象に、肺炎球菌感染症のリスクが高まる1つ以上の慢性疾患を有する被験者の安全性、忍容性および免疫原性をCapvaxiveとPPSV23(肺炎球菌23価多糖体ワクチン)で比較した。
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STRIDE-13研究の主な知見は以下の通り。
Capvaxiveは、ワクチン接種後30日で血清型特異的食細胞作用の幾何平均抗体価により評価したところ、21の血清型すべてに対する免疫応答を誘発した(二次免疫原性評価項目)。
Capvaxiveは、ワクチンに含まれる12種類の血清型のうちPPSV23と共通する12種類の血清型すべてにおいてPPSV23に劣らず、Capvaxiveにのみ含まれる9種類の血清型すべてにおいてPPSV23を上回った(一次免疫原性評価項目)。
全身性の重篤なワクチン関連有害事象を含む有害事象の割合は、両群で概ね同等であった(一次安全性評価項目)。
2024年6月、FDAは重症の肺炎球菌感染症を予防するため、21種類の菌株に対する保護を目的としたMerckのCapvaxive(肺炎球菌21価結合型ワクチン)を承認した。
これは、成人を肺炎球菌と呼ばれる細菌から保護するために特別に設計された初の肺炎球菌結合型ワクチンであり、この細菌は重篤な疾患や肺感染症を引き起こす可能性がある。
3月、Vaxcyte Inc.(NASDAQ:PCVX)は、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の予防を目的とした24価肺炎球菌結合型ワクチン候補の安全性、忍容性および免疫原性を評価する第2相用量探索試験のトップライン結果を発表した。VAX-24は健康な乳児におけるファイザー社(NYSE:PFE)のPrevnar 20(PCV20)との比較で設計された。
同社は、VAX-24の中用量を、最適化された用量処方を第3相試験に進めるための基礎として選択した。
VAX-31乳児の第2相試験を待つ状態だが、トップラインデータは2026年半ばに発表される見込みであり、VAX-24またはVAX-31のいずれかを用いて乳児を対象とした第3相試験を開始する予定である。
価格の動き:木曜日の時点でプレマーケットセッションにおいてMRK株は0.23%上昇し、84.22ドルで取引されている。
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