Yum! Brands Inc.(NYSE:YUM)(KFC、ピザハット、タコベルの親会社)の株は、この1ヶ月で3.9%下落しているが、最新のアップグレードと成長施策によって、株価が再び上向く可能性があるとの見方が出ている。
<株式は3.9%下落し、最近のアップグレードと成長施策が株式に新たな勢いをもたらす可能性がある>
ゴールデンクロスが迫る中、YUM株のチャートは混沌
現在134.16ドルで推移しているYUM株は、主要な移動平均線のちょうど下で推移しており、混沌としたテクニカルな状況を示している。
- 8日移動平均線(SMA):133.81ドルで上昇の兆候を示し、上昇の勢いがわずかにある。
- 20日、50日、200日SMA:現在の株価の上にホバリングしている、との見方が出ており、これはネガティブなシグナルである。
- MACD:マイナス0.55でベアリッシュな感情を補強している。
- RSI:46.54という中立的な数値が示しているのは、過買いまたは過売りという状況はどちらともいえないということだ。
しかし、8日移動平均線が株価を上回るように推移していることから、購入のプレッシャーがかかっていることが示唆されており、さらには50日移動平均線が200日移動平均線を上回るゴールデンクロスが迫っていることから、ベアリッシュのムードが漂っているというわけではない。
関連記事:McDonald’s、エヴァンゲリオンとの異色コラボ宣伝ムービーがElon Muskの目に留まる
YUM株の投資家にとって見るべき点
YUM株の投資家にとって、ゴールデンクロスが迫っているということは、特にArgusが10%の長期的な収益成長を予測していることを考えると、Yumの回復ウェーブに乗るチャンスと言えるだろう。この勢いが持続すれば、YUM株は最終的には抵抗レベルを突破し、155ドルのターゲットに向けて上昇を開始する可能性がある。
ベアたちは、短期のクロスシグナルが混合しているという理由で懐疑的な姿勢を取り続けているが、Yumのテクニカルとファンダメンタルの乖離は見る価値があるだろう。
果たして、ゴールデンクロスはYumが必要としていた触媒となるのか。投資家がそれを知るまで、それほど時間を要することはないかもしれない。
次の記事:
- ファーストフードのロボット、小型店舗、店卸倉庫クラブ:2025年に注目すべき小売業のトレンド
写真:シャッターストック