高級ファッションブランドのRalph Lauren Corp(NYSE:RL)の株価が、第25決算の業績発表を受けて急伸している。
この高級ファッション大手は、2025年度第3四半期の売上高が前年同期比11%増の21.4億ドルで、アナリストの2.01兆ドルというコンセンサス予想を上回る結果を報告した。
売上高の増加は、全地域で予想を上回るホリデーシーズンの業績によるものだ。グローバルなダイレクト・トゥ・コンシューマー(DTC)による比較可能な店舗売上高は12%増となった。
北米での売上は前年同期比7%増の9.98億ドル、欧州での売上が前年同期比16%増の6.04億ドル、アジアでの売上は前年同期比14%増の5.07億ドルと伸びた。
純利益は15億ドルで、純利益率は68.4%だった。調整後の純利益率も68.4%で、前年同期からの増加は200ベーシスポイントとなっている。
純利益率は18.2%、第3四半期の営業利益は前年同期比22.6%増の3.897億ドルとなった。調整後の純利益率は18.7%で、前年同期からの増加は230ベーシスポイントを記録している。
調整後の1株当たり利益(EPS)は4.82ドルで、4.49ドルというコンセンサス予想を上回る結果となった。
同社の2024年12月28日現在の現金および同等の資産は21.4億ドル。9か月間の営業キャッシュ・フローの総額は11億ドルに上る。
同社は第3四半期に、A類普通株約7400万ドル相当を買い戻した。
同社のパトリス・ルヴェシ氏社長兼最高経営責任者(CEO)は「当社のチームは、このホリデーシーズンを通じて、地域、チャネル、カテゴリーを問わず、当社の次の大きなフェーズへの長期的なアプローチを実践してくれた」と述べた。
見通し: ラルフ・ローレンは、2025年度の売上高が、通貨の価値が一定であれば6%から7%増加すると予想している(これまでの予想は3%から4%増加)。
同社は、通貨が一定のままで2025年度の営業利益率が130から170ベーシスポイント拡大すると見込んでおり、これにより前年同期から110から130ベーシスポイントの伸びが見込まれる。
第4四半期には、通貨が一定のままで売上高が6%から7%増加すると予想している。また、通貨が一定のままで同四半期の営業利益率は120から140ベーシスポイント拡大する見通し。
ラルフ・ローレンは2025年度の有形固定資産投資額を2億ドルから2.5億ドルと予想している。
株価の変動: 時間外取引を基準に、株価は前日に比べ15.1%高い286.59ドルで取引を行っている。
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