ロサンゼルスで山火事が続発している中、Edison International(NYSE:EIX)の財務の安定性が投資家の間で懸念されている。
出来事:山火事の影響で、水曜日に同社の株価が10%急落したとの情報をBenzinga Proによれば受け、調査機関が火災の原因をまだ特定していないと、木曜日には米ウォールストリート・ジャーナルが報じたとおり。
発火原因については調査が進行中で、数週間、あるいは数ヶ月を要するものと見られている。 カリフォルニア州における「逆固定賠償」法によれば、電力会社は自社の送電線および設備によって発生した不動産被害について厳密に責任を負い、その有無にかかわらず賠償義務が発生する。これまでにも、この法律により、PG&E(NYSE:PCG)などの主要な公益事業体が、1つの山火事によって破産に追い込まれてきた。
EdisonのCEOであるPedro Pizarro氏は過去に同社が山火事に対して脆弱であることを認めており、2019年にはロサンゼルス・タイムズ紙とのインタビューの中で、同社の資本金の一部が運とリスク軽減の努力によって支えられていると発言。Pizarro氏は、大規模な火災の後、Edisonが破綻に直面する可能性があると警告した。
公益事業体の責任リスクを軽減するための立法措置は、顧客からの火災被害費の回収を可能にする法律や保険基金の設立などがあるにもかかわらず、山火事に伴う金融リスクは依然として大きなものである。 2018年のカンプ火災(Camp Fire)がもたらした165億ドルの被害がその証拠だ。 この被害が発生した際、保険基金の総資産は114億ドルとなる。
Edisonの財務安定性は依然として不安定な状態にあり、フリーキャッシュフローが赤字になっているほか、180億ドルの資本金が1つの災害で一気に消滅するというリスクが立ちはだかっている。
一方、同社の時価総額は270億ドルになる。
Edison InternationalはBenzingaの問い合わせにはまだ回答していない。
なぜ重要なのか:最近の山火事は、ロサンゼルス周辺で既に大きな被害をもたらしている。 破壊的な山火事が発生し、3,000エーカー以上が焼失し、3万人以上の住民が避難を余儀なくされるパシフィックパリセーズ地区においても同様である。 国立気象局は、風速80マイルに達するという極端な火災条件に関する警告を発したが、それによって状況がさらに悪化した。
また、現在進行中の山火事によって、災害の結果に賭けることができるようになったPolymarketのような多くの賭博契約が出現しており、この事態から倫理的な疑問が投げかけられている。
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