情報技術(IT)企業のスーパーマイクロ社(NASDAQ:SMCI)の株式が、水曜日に上昇して取引している。
同社は、NVIDIA社(NASDAQ:NVDA)のBlackwellプラットフォームを活用した、AIデータセンター向けのBuilding Block Solutionsの提供を開始した。
この新しいソリューションは、AI/ML、HPC、およびクラウドアプリケーション向けに不可欠な、拡張可能で高性能なインフラを提供するものとなっている。システムはエア冷やしと液冷の両方のバージョンで提供され、さまざまなCPUの選択肢が用意され、いずれも迅速な展開が可能とされている。
強化されたポートフォリオは、液体-液体(L2L)および液体-空気(L2A)の冷却を含む、高度な熱技術を備えたシステムを提供する。これらの改良により、性能と省エネ効果の両方が向上すると予想される。
「AIの進化する瞬間において、データセンターの能力の限界を押し上げるスケーリング則が存在する中、私たちの最新のNVIDIA Blackwellプラットフォーム搭載ソリューションは、NVIDIA社との緊密な連携を通じて開発され、優れた計算能力を実現します」とCEOのチャールズ・リアン氏は語った。
スーパーマイクロは、NVIDIA HGX B200 8-GPUシステムを導入することで、システムの冷却性能向上を優先してきた。
これには、新しいコールドプレートや250kWの冷却割り当てユニット(CDU)などの最新の液冷および空冷技術が搭載されている。その結果、冷却容量は2倍以上になっている。
これらのシステムは、42U、48U、または52Uの構成で提供され、1つのラック内に最大96のGPUを収容することができるため、AIデータセンターの高い要求を満たすことができる。
スーパーマイクロの新たに開発されたスーパークラスターソリューションは、NVIDIA Quantum-2InfiniBandまたはNVIDIA Spectrum-X Ethernetネットワークを組み込むことで、9つのラック全体で最大768のGPUをサポートできるようになっている。
この構成は、強力なNVIDIA AI Enterpriseソフトウェアとともに提供されており、本番向けAIシステムの迅速な開発とデプロイメントを可能としている。
このインフラは、サンノゼ、ヨーロッパ、およびアジアに製造工場を持つことで、迅速な納品と一貫した品質管理を実現している。
株価動向:水曜日現在、SMCI株は8.3%高の31.59ドルで取引中。
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写真:シャッターストック