かつてグーグルのCEO(最高経営責任者)およびアルファベット(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL )の元執行役会議長を務めたエリック・シュミット氏が、3Dプリント型ロケットの製造に特化した企業であるRelativity Space, Inc. に資金を提供したとの報道が出ている。
出来事の詳細:Relativity Spaceは、2015年に、カリフォルニア州ロングビーチに本社を置き、ほぼ完全に3Dプリントされたロケットを作成するという野心を持って設立された。同社は2024年に資金調達に向けたハードルを乗り越え、2023年に最初のロケットであるTerran 1を打ち上げたが、軌道に乗せることができなかった。その後、2026年に打ち上げを予定しているより大きなTerran Rに事業をシフトさせた。 ブルームバーグによると、シュミット氏は昨年から同社の支援を行っていたという。
同氏の投資は、Relativity Spaceが、Terran Rの開発と日々の運営資金を確保するのに困難を抱える中で行われたものである。この企業は、2021年におよそ42億ドルと評価され、Fidelity Management&Research Company、Jared Leto氏、およびMark Cuban氏などの投資家を擁している。
シュミット氏は2011年までGoogleのCEOを、その後は執行役会議長を務めた後、2019年に取締役を退任して以来、さまざまな慈善活動や投資活動に関与してきた。
Relativity Spaceは、Benzinga が行った問い合わせに対する回答をまだ行っていない。
なぜ重要なのか: エリック・シュミット氏によるRelativity Spaceへの投資は、民間企業が軌道上の支配権を競っている現代の宇宙開発競争が激化している中での出来事だ。宇宙産業は、しばしば「スペースレース2.0」と呼ばれるこの新時代において、民間企業が火力を持って先頭に立つという点で、大きな投資機会が提供されている。2024年、SpaceXは134回の打ち上げを成し遂げ、その迅速な進歩を示す画期的な出来事を記録した。ほぼ全ての打ち上げは成功し、Relativity Spaceは、最初の挫折から最大の競争相手となるだろうと言われている。
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