つい最近、元FDIC議長のシェイラ・ベアーがフィナンシャルタイムズ紙に寄稿した記事を読んだ。その中で彼女は著名な投資家、ピーター・リンチの言葉を引用した。「馬鹿な金は、利口な金の言うことを聞く時だけ馬鹿な金だ」 どうやらベアー女史は、当サイトの最近の記事を読んでいるらしい。これらの記事の中でベアー女史は、個人投資家に対して彼らの資金をプライベートクレジットに投資することについて注意を促している。
ご存知かもしれないが、トランプ大統領は最近、あなたの401(k)年金積立計画の中でプライベートクレジットのような代替投資へのアクセスを可能にする大統領令に署名した。
すべての大統領は大統領令に署名するが、その中には良いものもあれば悪いものもある。この大統領令に関して言えば、今回の大統領の行為はティーショットをOBにしてしまったゴルファーのようなものであり、ゴルフのルールに従えば彼はティーショットをやり直すべきである。
最近、私はウォール・ストリート・ジャーナル誌の編集者たちに、ハル・スコットとジョン・ガリバーによって書かれた「トランプ大統領、あなたの401(k)にブーストを」と題された記事に応じて反論した。 著者たちは、なぜ代替投資への401(k)年金積立計画のアクセスを許可することが良い考えなのかという理論を展開した。その理由の1つは、「積立金をプライベートな資産に投資するのは良いことだ。なぜなら公開企業はますます厄介な情報開示義務、コンプライアンスコスト、訴訟リスクにさらされるのに対し、非公開企業はそうではないからだ」。私のパートナーと私以外に、年金積立金を許可することと(私の会社が嫌っている別の投資)今度はプライベートクレジットへの投資を許可することの間で、我々は退職金の蓄えという点で間違った方向に進んでいると思っている人は他にいないのだろうか?私は過度な規制のファンではない。主が知るように、私たちの業界には特に過度な規制がたくさんある。しかし、このようなプライベート投資はほとんど監視されておらず、流動性はほとんどまたはまったくなく、通常よりもはるかに高い年会費がかかり、ブラックストーンのCEOであるラリー・フィンクによれば、彼らの新しいプライベートクレジットターゲットデイトファンドは、引用するが「潜在的に年間0.5%、40年間で15%もリターンを増やす可能性がある」のだそうだ。こうしたプライベートクレジットのような投資は、企業の退職金積立計画には不要であると言っても差し支えあるまい。
大統領は、職場の退職金積立計画にこれらプライベートクレジットのような投資を禁止する新たな大統領令を書き記すべきである。大統領が考えを変えたのが今回が初めてというわけではないのだから。私の業界は、名を成すためにあなたを快適な老後に導くような投資を作り出そうとすることで悪名高い。1988年以来、S&P500は配当込みで年率12.6%のリターンを記録している。パートナーが同意してくれればの話だが、私はほとんどの投資家が自分の投資でS&P500指数のような年率リターンを得たことがないと断言するだろう。理由は実に単純である。金融業界は、そうはさせまいとするからだ。なぜそうするのかと問うか?それも単純である。彼らは、自分たちが稼ぐよりもあなたに稼いでほしいという永遠に終わりのない欲望を抱いているからだ。
より良い方法がある。
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