バーテックス製薬(NASDAQ:VRTX)の株が『恐れられる”デスクロス”』を形成しようとしている。
これは、株価の50日移動平均線が200日移動平均線を下回る状況であり、長期間のベアリッシュ(売り)相場が始まる前触れと見なされている。バーテックスにとって、このようなテクニカル指標の悪化は、6か月間で15%、直近1か月間で約14%の下落に合致している。
読んでみて:20年前にこの銘柄に1000ドルを投資していたら、今ごろにはこの金額になっていた
鎮痛剤の逆風で優良株が薄れる
バーテックスは、その嚢状線維症薬のフランチャイズから収益の90%以上を獲得しているが、投資家の懐疑的な姿勢をかわすことができずにいる。
同社は2024年、鎌状赤血球貧血の遺伝子編集型治療薬のCASGEVYを初めて販売し、話題を集めた。しかし、同社のクリニカルトライアルのゴールを達成できなかったことで、同年12月には期待されていた非中毒性鎮痛剤の人気が急落し、株価は11%下落したとInsider Monkeyによって報じられた。
VRTX株のチャートは悲観的
VRTX株は、複数の売りサインを発信している:
- 移動平均線: 402.49ドルのVRTX株は、その50日(456.92ドル)および200日(457.35ドル)の移動平均線ともに下に位置しており、デスクロスが強化されている。
- MACD: -17.17ドルのマイナス数値は、強烈なベアリッシュの勢いを示している。
- RSI: 32.59の数値は、株式が売られ過ぎの水準に近づいてきていることを示しているが、まだリバーサルゾーンには到達していない。
クレーマー氏の見通しは苦しい
今年8月、ジム・クレーマー氏はバイオテクノロジー分野で期待のあるプレイヤーとしてバーテックスを賞賛し、同社の嚢状線維症と疼痛管理分野での画期的な研究について強調していた。
その後、株価はほぼ18%下落し、しばしばバイオテクノロジー分野を苦しめるボラティリティが表面化した。
バーテックスのテクニカルやファンダメンタルの課題からは、株価が急落する前には投資家に対して我慢が必要かもしれない。
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写真:シャッターストック