【中国自動車システム【China Automotive Systems, Inc.】(NASDAQ:CAAS)】の株は、同社が重責を担う車両向けの2世代目の電気油圧式パワーステアリングシステムを量産開始したと発表したことを受け、水曜日に上昇して取引されている。
同社の子会社である沙市九竜が開発したこのインテリジェントなiRCBと呼ばれるシステムは、商用アプリケーション向けのL2+アシスト自動車機能をサポートする中国初のものとなる。
同社によれば、iRCBシステムは、高精度なステアリング操作と大幅な省エネ効果を兼ね備えた油圧力と電子制御を組み合わせたものとなっている。
本年度早々に量産に入ったこのシステムは、期待を上回る結果を出し、7月においては新規受注が殺到し、パワーステアリング部門での製品拡充における記録ペースを達成するに至った。
中国自動車システムの本社は湖北省に置かれており、16の合弁事業と子会社を通じて、OTC市場に上場する【BYD】(OTC:BYDDY)や【Stellantis N.V.】(NYSE:STLA)、【Ford Motor Company】(NYSE:F)などの大手顧客にステアリングコンポーネントを供給している。
同社は様々な種類の車両用に、年間800万台を超える生産能力を有しており、ステアリングギア、コラム、およびホースを製造している。
中国自動車システムのCEOであるQizhou Wu氏は、同製品に搭載された革新について、「私たちは、お客様に最先端ソリューションを提供する特許技術を先駆的に実装し続けています」と述べた。
Wu氏はまた、新しいiRCBシステムが、その性能とコスト効率に裏打ちされ、2025年における売上高成長に大きな寄与をすると期待していると語った。
中国自動車システムは、わずか8か月という期間で、iRCBシステムの設計から検証、生産の全ライフサイクルを完了した。同社は、この迅速な開発の理由として、顧客との緊密な連携とイノベーションへの焦点を挙げている。
同社の内部試算によれば、同システムは車両1台あたり年間3万6000人民元(約5,018.09米ドル)を節約することができ、フリート運営者にとっては相当な運営コストの削減を意味している。
この新しいステアリングシステムは、中国が自動運転および準自動運転車両技術でリードを続けている中で、中国自動車システムにとって戦略的な一手となる。
このiRCBシステムがL2+ドライバーアシスト機能を統合していることにより、中国自動車システムは、国内市場だけでなく国際市場におけるスマートモビリティソリューションの需要を捉える位置にある。
株価動向:CAAS株は、水曜日の最新情報によれば4.17%高の1株4.250ドルで取引されている。
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