米国で初めて、H5N1鳥インフルエンザウイルスと関連した人間の死亡事例が報告された。米疾病対策センター(CDC)は、全国で急性呼吸器疾患の患者数が増加していると報告している。
出来事の詳細:ルイジアナ州保健福祉省は、12月以降ワクチンを接種していなかった65歳以上の患者が、庭の鳥や野生動物との接触をきっかけにウイルスに感染した後、入院していたことを明らかにした。患者は基本的な健康状態が悪く、肺炎の症状を訴えていたという。
CDCは最新の発表で、2024年に発生した米国内の鳥インフルエンザの状況を報告し、この流行で合わせて66件の確認された症例が発生したと述べた。診療所は、人々の間でH5鳥インフルエンザ活動を監視しており、この時点で発生している公衆衛生リスクは低いと述べた。
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また、COVID-19、インフルエンザ、RSVを含む他の急性呼吸器疾患による患者数も、全国で増加傾向にあり、CDCの呼吸器疾患データチャンネルによると、最新の報告で急性呼吸器疾患の発生状況が示されている。
ワクチン関連株:最新の鳥インフルエンザの発表を受けて、ワクチン関連銘柄の株価は上昇している。
Moderna, Inc.(NASDAQ:MRNA)の株価は、最新の鳥インフルエンザの発表を受けて上昇している。同社はFDAが認可したCOVID-19ワクチンの製造メーカーであり、同社のパイプラインにはCOVID-19、RSV、インフルエンザを対象とする併用ワクチンも含まれている。Modernaは7月に、COVID-19ワクチンで使用されたmRNA技術と同様の技術を使用した鳥インフルエンザワクチンを開発するため、米政府から1億7600万ドルの契約を受けた。
Novavax, Inc.(NASDAQ:NVAX)は、鳥インフルエンザワクチンの臨床試験も行っている。同社は、インフルエンザとCOVID-19を併用するワクチンも開発しており、これについても臨床試験を行っている。
CureVac N.V.(NASDAQ:CVAC)の株価は、月曜日に22%上昇し、火曜日も上昇を続けている。同社は、 GSK plc(NYSE:GSK)と共同で開発した鳥インフルエンザワクチンについて、既に第I/II相の臨床試験を開始している。CureVacは、インフルエンザとCOVID-19の第2世代ワクチンを開発するため、GSKとも提携している。
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写真:シャッターストック。