先週米国大統領選挙の結果を受けて、ユーロ/ドル(EUR/USD)は1.0878の水準で動意を保っている。マーケットは、為替相場が大きな変動を起こす米大統領選挙の行方に注目しているが、それだけでなく、11月4日(水曜日)に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の会合もあって、様々な要因が結果に影響を与える可能性がある。
FRBの会合で、市場は金利の小幅な25ベーシスポイントの引き下げが予想されている。 現時点で、FRBの前向きな見通しを特に待ち望んでいるのは、同じく12月にも金利の引き下げが行われるものと見込まれているためだ。
さらに、米国の新型コロナウイルス対策策定のための2兆ドル規模の経済対策と、米国最高裁判所の候補者を指名する問題も、市場に与えるインパクトが大きいだろう。
ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドル相場は1.0913までの上昇構造を完成させ、1.0950を目指す第3波の一部とされている。 この目標が達成され次第、1.0860までの引き戻しを予想しており、この水準を中心に広い範囲のレンジを形成する可能性がある。 MACDなどのテクニカル指標は、1.0960に達する可能性を強化し、1.0860までの修正的なリトリースメントがある前に、上昇トレンドを示唆している。
1.0872でのサポートが、1.0900までの成長を後押ししており、近いうちにテストされると予想される。この目標を達成した場合、1.0950までの上昇波は拡大する可能性がある。 ストキャスティクオシレーターもこの短期予測をサポートしており、80前後の上限を示すシグナルラインを持ち、さらなる上昇を示唆している。
免責事項