仮想通貨、金利関連の動きに注目が集まる
先週木曜の売り圧力から、米国株先物は持ち直している。全ての指数先物が、プレマーケット取引で上昇を見せている。
1月6日のトレーディングが終わった時点で、S&P500指数先物は0.27%高の3万393ドル(約38万8,400円)、ダウ先物は0.20%高の3万35ドル(約38万8,700円)、ナスダック先物は0.40%高の8,961ドル(約102.3万円)を記録した。
先物 | 変動率 |
Nasdaq 100 | 0.40% |
S&P 500 | 0.27% |
ダウ | 0.20% |
ラッセル2000 | 0.11% |
金利動向
トレジャリー社が発行した10年債の利回りは4.55%、2年債の利回りは4.24%となった。米国株式市場は、2025年1月31日の金利決定において変動が見込まれている。市場関係者によれば、利上げ・利下げが行われない確率は88.8%に上るという。
仮想通貨
金曜のプレマーケット取引で、 SPDR S&P500 ETFトラスト(NYSE:SPY)が前日比0.23%高の586ドル、イノベーション株式会社(NASDAQ:QQQ)は0.35%高の512ドルをそれぞれ記録し、米国株は持ち直している。
前場の動き
米国の金融市場では、Teslaの業績発表や米国の経済指標が絡み、株価が大きく乱高下した。Teslaの業績発表を受けて同社株が急落したことを受け、米国株市場の株式売買動向に注目が集まるだろう。
米国の景気回復については、12月の製造業の景況感指数(ISM製造業指数)発表を受けて見方が変わる可能性もある。製造業の景況感はマーケットの景気感に大きく影響する項目だ。
【米国株】
セクター別では、消費者向けディスクレーショナリー、素材株、不動産株が下落をリード。一方で、エネルギー株と公益事業株は上昇し、トレンドを打ち消した形になった。
ダウは約152ポイント(0.36%)安の4万2392.27、S&P500は0.22%安の5,868.55、ナスダック総合は0.16%安の1万9280.79で取引を終えた。ラッセル2000は0.06%高の2,231.67で終了した。
指数 | 騰落率 | 終値 |
ナスダック総合 | -0.16% | 19280.79 |
S&P500 | -0.22% | 5868.55 |
ダウ | -0.36% | 42392.27 |
ラッセル2000 | 0.06% | 2231.67 |
アナリストの見解
クリスマスイブから7日間続く「サンタ・ラリー」(2025年の最初の取引週)について、Navellier & AssociatesのLouis Navellier氏はマーケットコメントで次のように述べた。「このがっかりなサンタ・クロース・ラリーは、終わりが来るまでこのままで持続するようです。私たちは来週、つまり今年の最初のフルトレーディングウィークになる来週になるまで、1月が私たちに何を伝えてくれるのか知ることはできないかもしれません。」
彼は「一般的に1月は、新年の戦略のために新しいポジションを取り始める機関投資家が多い時期です」と付け加えた。
ラッセル2000指数が過去2つの取引日に伴い下落しなかったことについて、チャールズ・シュワブのディレクター兼シニアインベストメントストラテジストであるKevin Gordon氏は「2025年、スモールキャップ(小型株)がビッグテックを凌駕した」と述べた。
米国株において過剰評価懸念も
米国株式市場における過剰評価が懸念されている。InCred Global Wealthのエグゼクティブディレクター兼投資担当責任者Mario Georgiou氏は、「楽観的なアナリストのターゲット、節度を超えたポジション、そして高い評価額は、私たちの見解では、市場が期待を大幅に下回るような状況になれば、今後の大幅な値下がりに対して脆弱なものにする」と語った。
彼は「株式市場の過剰評価感は、プレ緊縮相場(Trailing P/E 24+)の状況を反映しており、マルチプルの拡張から株式リターンが生まれる余地がほとんどないと考えています」とも述べた。
【経済指標】
米国株式市場の本日の経済指標発表は1つだけ。
- 金曜日の10:00(米国東部時間)には、「12月のISM製造業指数」が発表される。
注目の銘柄
- Tesla Inc.(NASDAQ:TSLA)は、前日の業績発表を受けて、本日のプレマーケット取引で1.43%上昇している。なお、イーロン・マスクCEOが慈善団体に対して26.8万株のTesla株式を寄付したと発表されている。
- Lifecore Biomedical Inc.(NASDAQ:LFCR)は2四半期の決算で市場予想を上回る好業績を発表し、株価が5.26%上昇した。同社は今四半期1株当たり25セントの赤字を計上したが、市場予想は同29セントの赤字だった。
- SPS Commerce Inc.(NASDAQ:SPSC)は、Carbon6 Technologies Incを2.1億ドルで買収することに合意したことを受けて、株価が3.73%下落した。
- Resources Connection Inc.(NASDAQ:RGP)は、2四半期の決算で好業績を発表し、株価が6.31%上昇した。同社は売上高1億4560万ドル、1株当たり18セントの配当を報告した。
- 前日、Bumble Inc.(NASDAQ:BMBL)は、Wolfe Researchが同社の株式レーティングを、Wolfe Researchが「マーケットパフォーム」から「ピアーパフォーム」にダウングレードしたことを受けて株価が0.13%下落した。
- Ondas Holdings Inc.(NASDAQ:ONDS)は、既存のノートホルダーから2026年満期の3%優先転換社債の追加で1億8900万ドルを調達したことを受け、株価が23.57%上昇した。
原油・金・総ロック価値
ニューヨークの早い時間において、原油先物は0.34%下落し、1バレル72.88ドルで推移している。
金はオンス当たり0.03%下落し、2,668.10ドルとなっている。ダラー・インデックスは0.27%上昇、109.097の水準となっている。
金曜日のアジア市場
金曜日のアジア市場は、日経225が下落し、上海総合指数が下落した一方、韓国のKOSPI、香港のハンセン総合、オーストラリアのASX200指数は上昇して取引を終えた。
次の一手
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【金融市場】