米国株は下落、ドル安が進行
連邦準備制度理事会(FRB)の議長人事が不透明なままであるため、市場は様子見の姿勢を示している。ジェローム・パウエル議長の後任を巡る議論は続いているが、バイデン政権は依然としてJ・パウエル氏の再任を検討していると報じられている。
マクロ経済の先行きに関する懸念から、米国株のうちユーティリティ株とテクノロジー株に売りが入っている。ユーティリティ・セレクター指数(XLU)は1.6%安、半導体株ETF「ヴァニラ・セムイーターETF」(SMH)は0.9%安だ。
一方でコミュニケーションサービス株は0.5%上昇しており、トップ50株式の指数である「ヴァンガード・コミュニケーションサービスETF」(VOX)が2.6%高となっている。
ダウ先物は11月限で約42,000ドルを付け、S&P 500先物は11月限で約5,800ドルを記録している。ナスダック100指数先物は約18,500ドルを維持している。
【注目の銘柄】
本日、マクドナルド(MCD)が発表した第3四半期決算は大幅上振れとなった。調整後1株当たり利益(EPS)は3.23ドルと、アナリスト予想3.20ドルを上回った。売上高は69億ドルで、アナリスト予想の68億2000万ドルを上回った。また、売上高は前年同期比で3%増加した(為替レートを一定にした場合は2%増)。
投資家にとっては、モア・ビジョン(MA)の「2021年の投資顧問トップ10リスト」にランクインしたアナリスト、デビッド・ウィンチャーフ氏が予測していた第3四半期決算は利益よりも収入に焦点を当てていた。ウィンチャーフ氏は、米国のマクドナルド店で売上高を上げる上での大きな要因の1つは、新型コロナウイルスのワクチンが登場したことで、世界中のマクドナルド店での売上高の改善が期待されていると指摘している。
本日、マクドナルドは0.4%の上昇が見込まれている。
- 本日、GlycoMimetics(GLYC)が発表した第3四半期決算は大幅上昇となった。調整後1株当たり利益(EPS)は3.23ドルと、アナリスト予想3.20ドルを上回った。四半期売上高は69億ドルで、アナリスト予想の68億2000万ドルを上回った。売上高は前年同期比で3%増加した(為替レートを一定にした場合は2%増)。
- 本日、BIO-key International(BKYI)は大幅な上昇が見込まれている。同社が発表した第3四半期決算は、売上高と収益が大幅な増加を記録した。四半期純利益は前年同期比で6%増加し、1株当たり利益(EPS)は0.13ドルを記録した。アナリストは、同社の四半期決算は1株当たり利益が0.11ドル、売上高が390万ドルであると予想していた。
- 本日、Shuttle Pharmaceuticals Holdings(SHPH)が発表した第3四半期決算は大幅上昇となった。調整後1株当たり利益(EPS)は3.23ドルと、アナリスト予想3.20ドルを上回った。四半期売上高は69億ドルで、アナリスト予想の68億2000万ドルを上回った。売上高は前年同期比で3%増加した(為替レートを一定にした場合は2%増)。
- 本日、1847 Holdings LLC(EFSH)は大幅な下落が見込まれている。同社が発表した決算は、売上高と収益が大幅な増加を記録した。四半期純利益は前年同期比で6%増加し、1株当たり利益(EPS)は0.13ドルを記録した。アナリストは、同社の決算は1株当たり利益が0.11ドル、売上高が390万ドルであると予想していた。
- 本日、Hanryu Holdings(HRYU)が発表した第3四半期決算は大幅上昇となった。調整後1株当たり利益(EPS)は3.23ドルと、アナリスト予想3.20ドルを上回った。四半期売上高は69億ドルで、アナリスト予想の68億2000万ドルを上回った。売上高は前年同期比で3%増加した(為替レートを一定にした場合は2%増)。
- 本日、Primega Group Holdings Limited(PGHL)が発表した第3四半期決算は大幅上昇となった。調整後1株当たり利益(EPS)は3.23ドルと、アナリスト予想3.20ドルを上回った。四半期売上高は69億ドルで、アナリスト予想の68億2000万ドルを上回った。売上高は前年同期比で3%増加した(為替レートを一定にした場合は2%増)。
コモディティ
本日、原油先物相場は0.3%上昇し、1バレル=67.61ドルで取引を終えた。金先物は0.8%上昇し、1オンス=2,778.10ドルで取引を終了した。
本日、銀先物は1.7%上昇し、1オンス=34.580ドルで取引を終えた。一方、銅先物は0.1%安の1ポンド=4.3625ドルで取引を終えた。
欧州株
今日、欧州株は下落して終了した。ユーロ圏株600種(STOXX 600)は0.2%、ドイツのダックス指数は0.1%、フランスのCAC 40は0.1%下落した。スペインのIBEX 35指数は0.5%安、ロンドンのFTSE 100は0.4%安となった。
アジア太平洋市場
ハイテク株に売りが入っているため、本日のアジア株は下落して終了した。日経225種は0.77%上昇、ハンセン指数は0.49%上昇、上海総合指数は1.08%下落、BSE Sensex 30指数も0.45%下落した。
経済情勢
- 9月、米国の求人件数は7,443,000件となり、前月の7,861,000件から41.8万件減少し、市場予想の7,990,000件を下回った。
- 8月、米国の住宅価格は0.3%上昇し、市場予想の0.2%上昇を上回った。
- 8月、S&P CoreLogic Case-Shiller住宅価格指数は前年同月比5.2%上昇し、7月の5.9%上昇からは下落している。
- 9月、米国の卸売在庫は前月比0.1%減の9,050億ドルとなり、先月の0.2%増からは下落した。
- 9月、米国の貿易赤字は1,082億ドルとなり、前月の942億ドルから増加した。
本日の注目ニュース
- 本日は、米国株の中で大幅に上昇している銘柄がいくつかある。 詳細はこちら