金曜日、Mersana Therapeutics Inc(NASDAQ:MRSN)は、エミルタトグ・レダドチンに関する第1相用量漸増および補充コホートの初期データを発表した。
Emi-Leは、重篤な治療関連有害事象(G4またはG5)の報告がなかったという点で一般的には良好な結果が得られた。
試験中間用量(38.1 mg/m2 〜 67.4 mg/m2)における患者評価済みの確認された客観的反応率は、B7-H4高腫瘍全体で23%(26名の患者のうち6名)およびB7-H4高TNBCで23%(13名の患者のうち3名)で、いずれの場合もこれまでに少なくとも1回はトポI-ADCが投与されていた。
乳がん標的化治療薬のサシツズマブ・ゴビテカンに関するASCENT第3相試験においては、再発性/難治性TNBCに対する標準治療の一つである単剤化学療法の客観的反応率(ORR)は約5%であり、無増悪生存期(PFS)は約7週であった。
これらのエミルタトグ・レダドチンの中間用量における励起的なデータに基づいて、Mersanaは、1回〜4回の治療に先立つTNBC患者の追加コホートにおいて、67.4 mg/m2の投与を4週ごとに進めることにした。
76 mg/m2以上の高用量において、試験を受けた患者の確認されたORRは、B7-H4高腫瘍全体で22%(9名のうち2名)、さらには標的病変で腫瘍が30%以上縮小した患者が78%(9名のうち7名)いた。
一部の試験を受けた患者において、プロトコルに従い蛋白尿のための投与遅延が行われた後に、B7-H4高腫瘍を有する複数の患者に対する客観的反応は確認されなかった。
Mersanaは蛋白尿の改善を目指す取り組みを実施しており、このほかにも励起用量漸増および補充コホートでの高用量の調査を続けるとともに、この治験の拡大部分については2回目の投与量を特定するためにも取り組んでいくという。
同時に、米国食品医薬品局(FDA)は、Mersana Therapeuticsのエックスエムティー-1660に追加のファストトラック指定を付与した。
Mersanaはまた、世界保健機関(WHO)がエミルタトグ・レダドチン(国際一般名は「エミルタトグ・レダドチン」)をXMT-1660の国際一般名として承認したと発表した。
新しいファストトラック指定は、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)低発現(IHC 1+またはIHC 2+/ISH–)またはHER2陰性(IHC 0)の疾患(内訳はトリプルネガティブ乳がん(TNBC)を含む)で、これまでにトポアイ-1阻害剤ADCが投与された経験がある患者に関する指定であり、このほかにも、ホルモン受容体の陽性患者に関しては、内分泌療法がすでに投与されているかつ投与が適さなかった患者も該当するという。
株価動向:本稿執筆時点で金曜日、MRSNの株価は0.8245ドルで36.6%下落している。
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写真提供:PIXTA