BofA Securitiesのアナリスト、Salvator Tiano氏は、International Flavors & Fragrances, Inc. (NYSE:IFF)のレーティングを中立⇒買いに格上げし、その価格予測を109ドルから107ドルに引き下げた。
アナリストによると、新しいCEOのもと、International Flavorsは今年の3四半期すべてで収益の期待を上回り、R&D組織と製品パイプラインの再活性化に努めている。
同社は3四半期の純売上高を前年比4%増の29.3億ドルで報告し、Health&Biosciences、Scent、Nourish、Pharma Solutionsの業績が好調だった。ボリュームは一桁台の伸びで、すべての事業で改善した。
アナリストによれば、2025-26年の最終需要は、競合の環境が厳しい期間が続いた後に改善すると予想されている。イノベーションも、SKU(スペシャル・キーユニット)の削減が続いた年数の後に勢いを取り戻しつつあるが、現在の軟調な消費環境を考慮してその影響を過大評価しないよう、アナリストは警鐘を鳴らしている。
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結果、同社の財務状況は以前よりも改善し、債務の返済に加えて、より魅力的なキャッシュ利用の機会が広がっており、Tiano氏はこれを示している。また、同社の株式評価は、歴史的な水準や欧州の競合他社に比べて魅力的と見られている。
同社は年間見通しを維持しているものの、良好な業績によりインセンティブ報酬が3,000万ドル追加され、来年の追い風が1億3,000万ドル増加するという点をTiano氏は強調している。
このほか、他の要因もあり、アナリストは2025年のEBITDA(税引き前利益、金利、減価償却、および減損損失)予測を以前の216.1億ドルから226.5億ドルに引き上げた。2026年のEBITDA見通しは2,277億ドルであるとアナリストは強調している。
Tiano氏は、2025年の1株当たり利益(EPS)の予測を4.60ドルから4.85ドルに、2026年の予測を4.85ドルから5.05ドルに引き上げた。
株価動向: 本日の最新取引値は、IFF株が前場で1.99%高の91.95ドルで推移している。
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