金曜のプレマーケット取引時間中、AppLovin Corporation(NASDAQ:APP)の株は、同社が中国以外の地域での『TikTok』の事業を買収する可能性について、米国大統領に概要を提示したと確認したことを受けて反落している。
AppLovinは提出した申し出が予備的なものであることについて、「この進出の概要は予備的なものであり、会社を巡る取引が確定する保証はない」とコメントしている。
『TikTok』が新たなオーナーを見つけるための締め切りが間近に迫る中、モバイルテクノロジー企業は『TikTok』の国際事業を獲得しようとしている企業リストに加わった。
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AppLovinは、自社の事業に対する興味関心はまだ初期段階にあり、取引が実現する保証がないと説明しているとロイターは報じている。
ロイターによると、この間、Amazon.com Inc. (NASDAQ:AMZN)もこの短編動画プラットフォームに興味を示したとされている。
一方、OnlyFansの創設者Tim Stokely氏らが率いる別のグループも入札を検討していると伝えられており、『TikTok』のグローバル事業を引き継ごうとする激しい競争が強調されている。
AppLovinの発表は、同社にとって波乱の時期に起こったものである。 Benzinga Proによると、過去1年間でAppLovinの株は19%以上下落している。
最近、AppLovinはMuddy Watersによる攻撃を受けた。このレポートでは、同社のEC事業について批判が行われている。
レポートによると、AppLovinの顧客獲得のうち、半数以上がユーザーのリターゲティングによるものであり、これにより同社の売上のうち25%から35%しか実質的なものではないとのこと。
Muddy Watersは、AppLovinが大手プラットフォーム(Meta Platforms Inc.(NASDAQ:META)、Alphabet Inc.(NASDAQ:GOOGL)、GOOGL)や『TikTok』からユーザーのデータを収集し、それに基づき人工的なユーザープロファイルを作成していると非難している。 またレポートでは、このような実践はプラットフォームのポリシーに違反する可能性があるとしている。 Muddy Watersは、AppLovinが高価値ユーザーを秘密裏にリターゲティングするために永続的なIDグラフを使用していると主張し、プラットフォームがこのような行動を検出または防止することが困難になっている。
『TikTok』の買収レースが激化する中、AppLovinは規制上の障害と自社の評判を守るという2つの課題に直面している。
投資家は、AdvisorShares Focused Equity ETF(NYSE:CWS)やGabelli ETFs Trust Gabelli Financial Services Opportunities ETF(NYSE:GABF)を通じてAppLovinの株に露出することができる。
株価動向:本日最終確認時点で、AppLovinの株は6.31%安の245.46ドルで取引されている。
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