キャピタル・ワン・フィナンシャル(NYSE:COF)は、米国金融消費者保護機構(CFPB)が提訴した訴訟に直面している。この訴訟内容は、キャピタル・ワンが数百万の消費者から20億ドル以上の利子をだまし取ったとするものだ。
CFPBは「声明の中で、キャピタル・ワンが国内の最高の利子率を提供していると虚偽の広告を行っていたが、実際には全米で利子率が上昇するなかで低い利子率を提示し続けていたと主張している。
キャピタル・ワンは2019年末から2024年半ばまでの間、自社の「360 Savings(360セービングス)」口座の利率をわずか0.30%にとどめており、市場の利率が急上昇したにもかかわらずこれを維持していた。同時に、キャピタル・ワンは「360 Performance Savings(360パフォーマンスセービングス)」という口座を導入し、この口座は大幅に高い利率を支払っていた。同社は一時期、この利率を360 Savingsの利率の14倍以上に設定していた。
それにもかかわらず、キャピタル・ワンは、新しい口座に関して既存の360 Savingsの口座保持者に通知することを怠り、その存在を隠そうとしていたとされる。
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CFPBは、キャピタル・ワンが利益の上がる「360 Performance Savings」という口座を隠すために意図的に2つの口座を同じような名前でマーケティングし、自社ウェブサイトから360 Savingsに言及しないようにし、既存の顧客に新製品のことを知らせなかったとしている。
さらに、キャピタル・ワンは360 Savingsの利率に関しては0.30%の利息を支払い続けるとともに、同時に360 Performance Savingsの利率に関しては、2022年4月には0.40%から2024年1月には4.35%までといった大幅に高い利率を提示していたというのがCFPBの主張だ。
CFPBによると、キャピタル・ワンは360 Savingsを国内の最高の利率を持つ「高利子」の口座としてマーケティングし、実際には利率を0.30%に凍結することで顧客をだましていた。同時にキャピタル・ワンは、360 Performance Savingsを利率がかなり高い口座として宣伝しており、2024年1月には360 Savingsの14倍以上の利率を約束していた。
CFPBは、キャピタル・ワンの行為が「Truth in Savings Act」(利益の真実法)に違反するものであり、360 Savingsの利率に関して不正な情報を提供し、顧客がより有利な360 Performance Savingsの口座について知らせなかったことが被告の行動だとしている。
この訴訟は、キャピタル・ワンに対して、このような違法な行為を停止するよう求めるもので、また被害を受けた顧客に賠償を行わせたり、この行為に対して民事制裁を課すよう求めている。
CFPBのディレクターであるRohit Chopra氏は、キャピタル・ワンの顧客を「達成不可能な約束でおびき寄せている」と批判し、この騙し行為によって引き起こされた被害の大きさを強調した。
Chopra氏は「CFPBの訴訟は、企業の違法行為を停止させ、損害を受けた消費者に救済を提供し、さらにはCFPBの被害者救済基金に支払われる民事制裁を課すことを求めている」と述べた。
株式情報プラットフォームBenzinga Proによると、この一年間でCOF株は約43%上昇している。
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株価動向: 本日最終チェック時点で、COF株は1.12%高の182.35ドルで取引を終えている。
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