Canaccord Genuityのアナリスト、スーザン・アンダーソン氏は、e.l.f. Beauty(NYSE:ELF)に対し、105ドルの株価予測とともにBuyの格付けを再確認した。
5月23日、同社はソーシャルメディアを通じて、8月1日から価格を1ドル引き上げる計画を明らかにし、この決定は現在の関税環境に帰するとしている。
アンダーソン氏によると、この動きは既存の戦略を使用して会社のタリフへの影響が「可能な範囲」であり、また低価格かつ高品質の商品を提供し続けるという会社の進んでいる方針を示すものであるため、肯定的に受け取るべきであるとのことだ。
アナリストはまた、同社が計画している価格上昇は正当化されていると指摘し、なぜなら同社の現在の平均単位小売価格が約6.50ドルであり、これは他の大手マス・マーケットの競合他社の単位小売価格9ドルを大きく下回っているからだと説明した。この価格は、プレステージブランドのそれ以下になる。
また、アンダーソン氏は、同社のポストから、製造元希望小売価格(MSRP)は小売業者ごとに異なる可能性があると述べている。
同社のポストでは、米国の商品ラインナップのうち、75%が引き続き10ドル未満の価格で販売されるとされており、同ページのコメントでは、グローバルな同社の商品のうち50%が10ドル未満の価格になっていると説明されている。
アナリストはe.l.f.の製品は、欧州などの国際市場で、米国よりも高い価格で販売される傾向があると指摘している。
ただし、アンダーソン氏は、近い将来の楽観的な見通しにもかかわらず、米国の大統領ドナルド・トランプの最近の関税に関連した発言によって、関税のより広範な結果に対して再び不確実性が持ち込まれているとも警告している。
トランプ大統領は、EUやアップル製品に対する潜在的なエスカレーションを伴う新たな関税措置を取ることがあり、関税によるリスクはまだ完全に解決していないかもしれない、とアンダーソン氏は述べている。
同社は、2025年5月28日(水曜日)に同社の四半期業績を発表するためのウェブキャストを実施すると発表した。
アンダーソン氏は、同社の四半期業績発表の際に、中国での製造業への露出に対処するための同社の戦略について詳細を提供すると予想していると語った。
アナリストは、同社の四半期業績において、調整後1株益(EPS)が71セント、売上が3億2770万ドルであると予想している。
株価動向:最後のチェックで、ELF株は前日比8.23%高の90.84ドルで取引している。