BofAセキュリティーズは、Editas Medicine Inc(NASDAQ:EDIT)の格付けを引き下げ、短期的に価値を生み出すカタリストが少ないと述べた。
第3四半期の決算発表では、Editas Medicineは、reni-cel(以前はEDIT-301)の提携先として、投資銀行との関係を強化すると述べた。
同社はsickle cell diseaseと輸血依存性β地中海貧血に対してreni-celを開発している。
同社は、12月に開催される米国血液学会年次総会で、sickle cell diseaseのRUBY試験で28人の患者から追加の臨床データおよび患者報告アウトカムデータを発表する予定だ。
同社は、thalassemiaのEdiTHAL試験の成人コホートの登録を完了し、引き続き患者への投薬を続けている。
このアナリストによると、Editasは、具体的にはSCD(鎖状細胞性貧血)とtalassemia(地中海貧血)の治療に向けたリポソームナノ粒子(LNP)製剤の開発に焦点を移している。
先行試験データによれば、造血幹細胞および前駆細胞(HSPC)の29%が編集され、胎児ヘモグロビン(HbF)を発現する赤血球の約20%が生じている。しかし、機能上の利益を証明し、臨床試験に進むためにはさらなる証拠が必要だ。
一方、Beam Therapeutics Inc(NASDAQ:BEAM)やCRISPR Therapeutics AG(NASDAQ:CRSP)などの競合企業は、SCDとtalassemiaに対するin vivoプログラムへの投資を大幅に増やしており、臨床試験の製造および開発についてもより準備が整っている。
reni-celの優先順位が下がり、ex vivo療法への関心が低下する中、SCDとβ-地中海貧血におけるEditasの成功率および概算をそれぞれ10%(以前はそれぞれ60%)に引き下げた。
このアナリストは、株式の格付けを「Buy」から「アンダーパフォーム」に引き下げ、価格予測を13ドルから1ドルに引き下げた。
この激化する競争と、限られた短期的な臨床的マイルストーン、そして遺伝子編集への利益が減少している状況は、Editasにとって近い将来の株式に圧力をかけることになる。
株価動向:直近の時点で、Editasの株価は2.43ドルで0.41%下落。
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