米国生命保険再保険大手のリインシュアランス・グループ・オブ・アメリカ(Reinsurance Group of America, Incorporated)(NYSE:RGA)は、先週末の取引で3.55%高の196.11ドルで取引を終えた。
本日は米国大手金融保険会社のエクイタブル・ホールディングス(Equitable Holdings, Inc.)(NYSE:EQH)と生命保険再保険に関する新たな取引に関する発表があり、RGAの株価に影響を与える可能性がある。
米国時間2022年2月28日カンザスシティー・リアルタイムの締め値は3.55%高の196.11ドル。 米国大手金融保険会社のエクイタブル・ホールディングスとの間で、幅広い範囲の生命保険商品の再保険を発表した。
同取引の条件の下、RGAはエクイタブルの保有する生命保険負債のうち75%を再保険する。このブロックには、一般口座準備金約180億ドルと、個別口座準備金約140億ドルが含まれる。
この取引はRGAがクロージング時に15億ドルを資本投資することを可能にするもので、リングでの発表とともにRGAの業績に対し期待されるリターンを提供するものだ。また、この取引は同社の調整後純利益の1株あたり配当金にも著しい増加をもたらすと予想されている。
このほか、同取引によりエクイタブルとの提携が、アンダーライティング、商品開発、流通、投資管理を含む様々なセクターにおいてRGAの拡大が予想される。
「この提携は、当社のバランスシート両面をサポートする創造的なソリューションと技術的な専門知識を提供する当社の能力の一例であり、当社の『クリエーション・リー』戦略の実行が当社のクライアントの現在と未来のニーズに対処する一番の例になるだろう」と、RGAのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであり、アメリカ担当、ロン・ヘルマン氏は語った。
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2025年にこの取引により、約7000万ドルの調整後純利益の税引前利益への貢献が予想されている。この金額は2026年には1億6000万ドルから1億7000万ドルの間に増加し、その後の毎年約2億ドルで安定すると予想されている。
「当社の強固な財務基盤は再保険取引におけるこの機会を活用することを可能にしており、この取引はRGAの1株あたり配当金に意味のある貢献をすると期待されている。その際、資本に対する魅力的なリターンも想定されている」と、RGAのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであり、最高財務責任者であるアクセル・アンドレ氏は語った。
RGAは、当該取引に不要な資本と、市場状況を踏まえた債務金融の収益があれば、その資金を提供する意向だ。 なお、同取引のクローズは、規制当局の承認と他にも通常のクロージング条件があるため、2025年半ばの見込。
この取引によってエクイタブル・ホールディングスの価値は20億ドル以上に膨れ上がると見込んでおり、これには好意的な譲渡コミッションと資本解除の両方が含まれる。
また、同社はこの取引のクローズ後、60〜70%のペイアウト比率に加えて、ABの所有権の50億ドルの増加を計画している。
さらに、エクイタブル・ホールディングスは、この取引のクローズを機に、アライアンスバーンスタイン・ホールディングL.P.(AllianceBernstein Holding L.P.)(NYSE:AB)のユニットのうち18億ドルまでの買い付けを行う優先株式のタンダー・オファーを実行する意向を発表した。
株価動向:リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカの株は、先週末の取引で3.55%上昇し、196.11ドルで取引を終えた。
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