米国食品医薬品局(FDA)は、アムジェン(Amgen)(NASDAQ:AMGN) の抗癌剤「Lumakras(ソトラシブ)」を、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンに基づく化学療法を受けた大腸がん患者に対し、パニツマブとの併用で承認した。
この承認は、LumakrasとVectibix(パニツマブ)の併用が、他の標準治療法に比べて大腸がんの進行を抑制する効果を示した、重要なフェーズ3試験CodeBreaK 300に基づくものだ。
CodeBreaK 300試験の結果、Lumakras960 mg/日とVectibix(n=53)の併用は、患者の平均無増悪生存期間(PFS)を5.6ヶ月に改善させた(標準治療法でのPFSは2ヶ月、n=54)。
研究の結果、投与群と比べて対象ケアの群の腫瘍の総合反応率(ORR)が26%改善された。
一方、この研究では、研究対象の患者の全体生存期間(OS)の統計的有意差は示されなかった。LUMAKRASとVectibixで治療を受けた患者の中央全体生存期間(mOS)は未達で、調査対象の患者のmOSは10.3ヶ月、ハザード比(HR)は0.7であった。
なお、研究の最終解析では、OSの統計的有意差は示されなかった。
今回承認されたLumakrasは、KRAS G12C変異を持つ進行性結腸直腸癌(mCRC)患者に対して投与される。KRAS G12C変異は、結腸直腸がんの発症率のうち約3~5%を占める。
株価動向: 本日最終取引時点で、アムジェンの株は前日比0.99%高の272.11ドルとなっている。
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