JPモルガンのアナリスト、アンドレア・ティシェイラ氏は、Celsius Holdings, Inc.(NASDAQ:CELH)に対し、Overweightの格付けと1株37ドルの株価予測を提示し、カバレッジを開始した。
Celsius Holdingsは、日本で言うところの「第3のエナジードリンクブランド」として評価されており、米国での重要な飲料トレンドである健康、ウェルネス、無糖に沿った製品を提供している。米国のエナジードリンク市場で鈍化が見られる中、ティシェイラ氏はこのような分野における同社の強い成長見通しにより、トップティアの成長が続くと見ている。
アナリストによれば、Celsiusがエナジードリンク市場で際立っている理由は、高収入者や女性の消費者を引き付ける広いアピール力にある。同社のプレミアムな「あなたにとってベストなもの」のポジショニングやフルーツを用いたフレーバーは、Monster Beverage Corporation(NASDAQ:MNST)やレッドブルなどのブランドとは対照的に、若いホワイトカラー層にもアクセスしやすくなっているという。
また、より大胆なフレーバーを持つVibeラインが同社の個性的なアピールにさらに磨きをかけている。他の新興ブランドが衰退したのに対し、Celsiusは独自性と差別化により持続力を保っているとティシェイラ氏は語っている。
長期的には、Celsiusは健康志向や機能性の高い飲料といった消費者トレンドを活かし、米国および国際市場で市場シェアを拡大していく形だろう。
機能性飲料の需要が拡大し始める中、Celsiusの株価が急激に伸びている消費者ブランドと比較して割安なことから、同社の総ロック価値(TVL)評価割引率は縮小する可能性がある。
ティシェイラ氏は、Celsiusが現在保有する10%の米国市場シェアが、モンスター・ビバレッジが米国市場で保有しているシェアが同社の総ロック価値の60-70%を占めると仮定すれば、同社の企業価値は10-29%上昇する可能性があると示唆している。
ただしティシェイラ氏は、この見積もりにおいてCelsiusのさらなる市場シェアの拡大、国際展開、新カテゴリへの参入、利益率の改善については考慮に入れていないという。
この見積もりによると、同社の総ロック価値は、2024年度と2025年度のそれぞれの株価1ドルあたり利益がそれぞれ0.70ドルと0.96ドルとなる形になるだろう。
株価動向:CELH株は、本日の最新情報を基に5.38%高の1株31.36ドルで取引を終えている。
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