MBXバイオサイエンスは、同社の新薬MBX 1416の第1相単回投与および第1相多回投与試験の成果を発表した。MBX 1416は、同社が開発中の、ポスト減量外科手術低血糖症(PBH)の治療薬になる予定の長時間作用性のGLP-1(グルカゴン様ペプチド1)受容体拮抗薬だ。
PBHは、減量外科手術後に発症することがある一般的な重篤な合併症の1つだ。
試験データ:
- MBX 1416は一般的によく耐容され、安全性が高いプロファイルを持っている。
- MBX 1416の用量と関連する重篤な有害事象は観察されなかったが、多くの治療開始時有害事象は軽度または中等度のものであった。
- 多回投与コホートではMBX 1416の中央値の半減期が約90時間であり、1週間1回の投与をサポートするとともに、安定状態では中央Tmaxが36~48時間の間にある。
- 多回投与コホートでは、MBX 1416は混合食後60分以内にGLP-1を増加させた。これは、健康なボランティアにおいては、PBH患者において治療効果につながるものである可能性が示唆される薬物動態効果(PD)を示唆している。
- 胃の運動能に対する既知のGLP-1拮抗作用と一貫して、アセトアミノフェン摂取量に基づいてMBX 1416は胃の排出をわずかに促進させる効果が観察された。
- 試験の薬物相互作用部分において、広く処方されているスタチンであるロスバスタチンの摂取量に対するMBX 1416の有意な影響は、観察されなかった。
MBXバイオサイエンスは、FDAとこれらの結果について2025年半ばに第1相試験の終結に関する会議で話し合う予定だ。
FDAとの合意次第、PBH患者を対象とするMBX 1416の第2相試験は、2025年下半期に開始される見込みだ。
株価動向 MBXの株は、本日火曜日の最終確認時点で前日比7.22%安の15.11ドルで取引を終えている。