NFL(アメリカンフットボールリーグ)とNFL選手会(NFLPA)は、リーグの物質乱用ポリシーを更新し、大麻使用に寛大な姿勢を打ち出した。
これには、THC(大麻に含まれる精神作用物質)の検査閾値を大幅に引き上げる変更や、金銭的罰則の削減が含まれており、これによりリーグが大麻関連の問題に対応する姿勢が変わったことがNBCスポーツから報じられた。
新THC検査の上限
選手たちは、THCの検査閾値が1ミリリットルあたり150ナノグラム(ng/ml)から350 ng/mlに引き上げられることにより、陽性検査を受ける機会が少なくなる。
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この変更は直ちに施行され、選手が大麻を使用してから陽性検査を受けるまでの期間が長くなる(通常使用後約1週間でng/ml350未満になる)。
違反に対する低い罰金
陽性検査に対する金銭的罰則は全面的に削減された:
- 初の違反:前は半額のゲームチェックの罰金だったが、これからは1万5,000ドル。
- 2回目の違反:以前はフルゲームのペナルティが科せられていたが、今後の罰金は2万ドル。
- 3回目の違反:以前は2回分のペナルティが科されていたが、今後は1試合分の罰金。
- 4回目の違反以降:2試合分の罰金が以前の3試合分のペナルティに取って代わる。
改正されたポリシーに基づいて、検査を受けなかった場合はこれまでよりも低い罰金が科せられる。
段階的なポリシーの変更
これらの変更は、2020年に大麻使用による資格停止を大幅に取りやめたNFLのポリシーに続くもので、選手に対する罰則が緩和された。大麻の使用が完全に無制限ではないように、THCの最大濃度が増加し、罰金が減少していることから、リーグ内での寛容態度の高まりがうかがえる。
選手は罰を受けないようになるためにも新しいTHCの閾値を引き続き満たす必要があるが、今回のポリシーの変更は大麻検査に対するより寛容な姿勢を示唆している。
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