ソフトウェア企業SAP SE (NYSE:SAP)は、組織内のSAPと外部ソースからのデータを統合することを目的としたSAP Business Data Cloudを発表した。
このソリューションにより、事業者は戦略的な意思決定を行う上で必要不可欠な、信頼性のあるデータ基盤を提供できるようになり、エンタープライズAI (Business AI) の機能を強化することが可能になる。
この製品は、主要アプリケーションからのデータを洗練された分析やデータエンジニアリングツールと組み合わせることにより、組織のイノベーションを推進し、実行可能な洞察を得られるようにする。
この製品は、SAP S/4HANA、SAP Ariba、SAP SuccessFactorsを経由して提供され、ユーザーは高額な抽出手順なしに重要なデータに迅速にアクセスすることができるよう、それぞれのオリジナルのビジネスコンテキストを維持するように構築されている。
たとえば、SAPのプラットフォームは、消費者物価指数などの外部データを、利益の中でのインフレに伴う重要なビジネス指標に関する完全な概要を提供するために、金融情報と組み合わせて使用する。
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「『SAP Business Data Cloud』は、ビジネスAIにとってエンタープライズデータのすべての価値を解き放つものです」と、SAPのCEOクリスティアン・クライン氏は語った。
SAP Business Data Cloudの発表は、機械学習、データエンジニアリング、AI運用のDatabricksテクノロジーの統合を含む、SAPとDatabricksとの重要な共同作業を示している。
このパートナーシップを通じて、SAPは、財務、サプライチェーン、および人材などのさまざまなビジネス機能全体で完全に管理されたSAPデータ製品を提供し、データ製品エコノミーの拡大を支援するより強力なデータエコシステムを作成しようとしている。
このプラットフォームには、SAPのJoule AI搭乗員が、財務、人材などのさまざまなビジネス領域全体で、新しい洞察アプリケーションやAIエージェントを紹介する、高度なAI機能も含まれている。
株価アクション: SAPの株は、最終確認時点で0.15%高の291.42ドルで取引している。
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