S&P500指数は2024年、23.31%のリターンを示したが、その一方通信サービスのセクターが注目を集めた。
S&P500の通信サービスを提供するよう設計されたETFであるCommunication Services Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLC)が、33.24%の利益でリーダーに躍り出た。
これに対し、同じくS&P 500の中で、25.47%上昇したConsumer Discretionary Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLY)や28.54%のリターンを誇るFinancial Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLF)をしのぎ、首位の座を確立した。
エンタメ大手の活躍が通信サービスの急伸を後押し
この見事なパフォーマンスは何が後押ししたのか。エンタメ業界の3大巨頭、Netflix Inc(NASDAQ:NFLX)、Meta Platforms Inc(NASDAQ:META)およびFox Corp(NASDAQ:FOX)(NASDAQ:FOXA)が駆け引きした。
- ユーザーが広告に支えられたティアを購読し続けたこともあり、Netflix は83.07%以上急伸した。
- 人工知能(AI)を搭載した広告ターゲティングや没入型VRの導入で知られるMeta Platforms は65.42%以上急伸し、その支配力を強化した。
- 一方、Fox Corp はライブスポーツやニュースにおいても好調を維持し、それぞれ65.42%と63.73%上昇した。
Live Nation Entertainment Inc(NYSE:LYV)はセクターの中では地味なプレーヤーだが、ライブエンタメが需要を獲得し続けていることを証明する、38.35%の利益を上げた。
総じて、通信サービスセクターは、テクノロジーセレクトセクターSPDRファンド(NYSE:XLK)セクター(20.80%)さえもしのいでいる。
2024年はエンターテイメントとデジタルエンゲージメントの年であり、XLCはストリーミングと広告の革新という2つのエンジンを利用することで大きなリターンを得ることができた。
2025年が迫る中、今後の通信サービスセクターの動向が注目を集めている。
出所: シャッターストック