ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のアナリスト、ブルック・ローチ氏は、TJX Companies, Inc.(NYSE:TJX)に対し、137ドルの株価予想に基づき「買い」の格付けを継続している。
同社は先日、1株あたり1.14ドル(前年同期比11%増)の第3四半期純利益を報告し、ウォール街の予想を上回った。また、1株あたり1.09ドルという予想を過去最高値を更新し、1株あたり14.06十億ドル(前年同期比6%増)の四半期売上も、13.95十億ドルというアナリストの合意見解を上回るなど、好調な業績を発表している。
また、同社のコンソリデーション決済店舗の比較売上高は、顧客取引の増加により、計画の最高値を上回る3%増となった。
ローチ氏は、この四半期の好業績により「前向きな見通しを維持している」と語った。
また、TJXが各ブランドの取引主導型比較売上高で好調な勢いを持続し続けている点、および新規カテゴリーと既存カテゴリーの両方で強力な実行力を持っている点についても、ローチ氏は楽観的な見通しを示している。
さらに、TJXは世界規模での長期的な成長潜在性を有しているとする声もある。
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アナリストは、TJXには市場でのシェア獲得とマージンの拡大を促進するためのさらなる機会があるとし、より強力なベンダー関係と商品のマージン改善を活用することで、短期的な業界課題(関税および貨物輸送費用など)をうまく航行していると付け加えた。
この四半期の決算発表では、消費者ディスクレーショナリー(自己決定的支出)のさまざまなサブセクターで業績が乱高下していたが、ローチ氏は、家庭セクターと初期の四半期業績を強調したTJXの発信に特に感銘を受けたとのこと。
ただし、アナリストは、第3四半期においても天候の乱れやハリケーンの影響が続いていることを指摘し、多くの企業が四半期決算を発表する中で、オフプライス(定価よりも安い価格で販売する)および百貨店の競合企業のクリスマス商戦について注視していると述べた。
株価動向 最終取引時点でTJXの株は0.29%下落し、119.47ドルで取引を終えている。
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