中国子会社を保有するファストフードチェーン大手、Yum China Holdings, Inc. (NYSE:YUMC) の株は、2月24年度第4四半期決算内容を受けて値上がりしている。
同社は4四半期の売上高が前年同期比4%増の25.95億ドルを報告し、アナリストの25.31億ドルという予想を下回った。
通貨の影響を除く形で、総システム売上は前年同期比4%上昇し、新しいユニットの純増が5%上昇したことが要因となっている。
同店売上高は去年の同期の99%となり、対前四半期比4%増の同店取引数となった。
KFCのシステム売上は5%増加し、配達売上は16%増加し、KFCの総売上の約42%を占めた。
ピザハットのシステム売上は3%増加し、配達売上は6%増加し、ピザハットの総売上の42%を占めた。
コアオペレーティング利益は35%増の伸びを見せ、利益率は前年同四半期から基準ポイント140%拡大して5.8%となった。調整後の1株当たり利益(EPS)は、0.29ドルというコンセンサス予想を上回る0.30ドルとなった。
同社の2024年12月31日時点の現金および同等の現金は18億ドルで、12ヶ月間の営業キャッシュフローは14億ドルであった。
同社は2024年12月31日時点で純新規ストアを534店オープンさせ、合計16,395店に達した。
同社は2024年度に株主に対して総額15億ドルのキャピタルリターンを実施し、うち4四半期には2.48億ドルを実施した。
2024年12月31日時点で、現行の承認プログラムのもとで、未来の株式取得のために約13億ドルのキャッシュが利用可能である。
配当:同社は現金配当を50%増額し、株主1株あたり0.24ドルの配当を2025年3月27日に支払うことを宣言した。記録日は2025年3月6日である。
同社は2025年の上半期において、アグリゲートリプレイスメント額総額約3.6億ドルの株式取得契約を、米国と香港で締結した。
同社は2024年から2026年までの間に、株主に対して45億ドルの総配当を実施する予定である。
見通し:2025年度について、Yum Chinaは約1,600 – 1,800店の純新規店舗オープンを目標にしており、資本支出は7億 – 8億ドルに設定されている。
同社は2025年度から2026年度までの間に株主に対して30億ドルを返却する予定である。
Yum Chinaは、今後数年で、KFCの純新規ストアのフランチャイズ比率を40-50%、ピザハットの同比率は20-30%に徐々に引き上げていくとしている。
株価動向:Thursdayの最終確認時点で、YUMC株は前日比7.56%増の1株48.96ドルで取引を終えている。
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