製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)(NYSE:JNJ) が、成人および12歳以上の思春期および若年性患者を対象に、中等度から重症の乾癬(PsO)に関するアイコトロキンラ(Icotrokinra)の第3相試験の新たなデータを発表したところによると、新たなデータが発表された。
この研究で、一日一回式アイコトロキンラは、成績評価において重要な皮膚清浄化と有利な安全性のプロフィールを示した。
2025年アメリカ皮膚科学会年次総会で発表された第3相ICONIC-LEAD研究のデータによると、一日一回式アイコトロキンラは、16週目までに、重症乾癬を発症している患者のうち65%が調査者グローバルアセスメント(IGA)bスコア0/1(皮膚がきれいまたはほぼきれい)を達成し、50%が乾癬の面積および重症度指数(PASI)c90反応を達成した。これに対し投与されたプラセボ群の患者はそれぞれ8%、4%だった(両エンドポイントでP<0.001;統計的有意差が認められた)。
24週目で皮膚クリアランスの改善が続いた。アイコトロキンラ治療を受けた患者の内、74%がIGA 0/1を達成し、65%がPASI 90を達成した。
24週目には、アイコトロキンラ投与を受けた患者の内、ほぼ半数の患者が完全にクリアな肌を達成しま。IGA 0を達成した患者は46%、PASI 100を達成した患者は40%である。
同様の割合で、アイコトロキンラ群とプラセボ群の患者が有害事象(AE)を経験した。新たな安全信号は特定されなかった。
さらに、プライマリー点としてのIGA 0/1とPASI 90に対する優越性を16週目で示す、第3相ICONIC-ADVANCE 1&2e試験のトップライン結果が発表された。
アイコトロキンラは、乾癬に罹患している中等度から重度の患者を対象に、設けられた全ての重要な二次エンドポイントも16週目および24週目で満たした。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、アイコトロキンラと注射タイプの生物学的製剤ステラーズ(Ustekinumab)とを比較する、経口タイプのアイコトロキンラとのヘッド・トゥ・ヘッド研究である第3相ICONIC-ASCENDg研究を開始した。
株価情報:このニュース発表を受け、Protagonist Therapeuticsの株式(NASDAQ:PTGX) は35.9%上昇し、1株52.42ドルとなった。ジョンソン・エンド・ジョンソンの株式は0.54%上昇し、1株167.59ドルで推移している(いずれも月曜のプレマーケット取引終了時点での情報)。