製薬大手イーライ・リリー・アンド・カンパニー(Eli Lilly and Co)(NYSE:LLY)の株は、同社が第4四半期決算を発表し、2025年の業績見通しを発表した後、上昇している。
米国の製薬大手は第4四半期の売上高が135.3億ドル(前年同期比45%増)を報告し、135.7億ドルのコンセンサスのほぼ一致する数字となった。
この増加により、出荷量が48%増加し、実現した価格が低下した4%が部分的に相殺された。
出荷量の増加は、MounjaroとZepboundからの成長によるもの。実現した価格の低下は、主にMounjaroによるものであり、ZepboundとHumalogによる部分的な相殺があった。
新製品の売上高は、第4四半期2024年において51.5億ドル増の56.4億ドルに成長、主導はZepboundとMounjaroによる。また、成長商品の売上高は、迅速なジェネリック医薬品の割合が13%増の59.5億ドルに増加し、VerzenioとJardianceの成長が推進されたが、Trulicityの売上が低下した。
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会社は調整後の1株利益が5.32ドル、前年同期は2.49ドルで、コンセンサスが4.94ドルである中、13%の利益を記録した。
輸出が60%増の35.3億ドルに急増した新製品Mounjaroの売上は、新製品の売上が51.5億ドル増の56.4億ドルに成長した第4四半期における主要な影響である。 Verzenio(乳がん治療薬)の売上は36%増の15.6億ドルに増加し、糖尿病治療薬のJardianceの売上は50%増の11.9億ドルに増加した。
Zepboundの売上は1.91億ドルに達し、1年前の1.758億ドルからの増加である。 Trulicityの売上は25%減の12.5億ドルになった。
見通し:イーライ・リリーは、2024年の売上が45.04億ドルであったのに対し、2025年の売上を580億ドル〜610億ドルと予想している。
同社は、2024年に比べて約32%増の売上を見込んでおり、指標となる製品(Zepbound、Mounjaro、Jaypirca、Ebglyss、Omvoh、Kisunlaなど)が推進されるに伴い、新規の適応の承認、Mounjaroの追加の世界市場への投入、乳がん転移性治療薬のImlunestrantなどの新薬の潜在的な投入により、この成長が実現するとしている。
米国の製薬大手は、2024年に12.99ドル、コンセンサスが22.69ドルである中、2025年の調整後1株利益を22.50ドル〜24.00ドルと予測している。
株価動向:最後に確認した時点の株価は、プレマーケット取引で前日比1.11%上昇し、851.49ドルで推移している。
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写真:Ciara Kimsey/Shutterstock掲載