宇宙からクラウドデータおよび分析を行う企業Spire Global, Inc.(スパイア・グローバル)(NYSE:SPIR)の株は、金曜日に急騰している。
Spire Global Canadaは、Spire Globalの部門で、カナダ政府と72百万カナダドル(5,040万ドル)の契約を締結し、特化した新たな衛星ネットワークを設計すると発表した。
Spireは、カナダの宇宙から全ての野火を追跡するための専門衛星コンステレーションを設計、構築し、同国のWildFireSatミッションを補完する。
Spireは宇宙からの熱分析に関する専門的な技術を持つ企業OroraTechと協力し、これらの衛星のペイロードを開発している。これらのペイロードは野火の監視に不可欠である。
WildFireSatミッションは、カナダ宇宙局および様々な政府機関との共同プロジェクトであり、2029年に打ち上げが予定されている。
主な目標は、野火が最も激しい期間に焦点を当て、野火のダイナミクス、煙、空気の質に関する重要なデータを提供することである。
Spireの最新の取り組みは、カナダの持続的な野火の挑戦に対処し、毎年約10億カナダドルの損失を最小限に抑えることを目指している。
総合的な負担は、物件の損傷、避難費、林業や観光などの産業に与える影響を考慮すると、はるかに大きい。
SpireはWildFireSatミッションを支援するため、ケンブリッジ(オンタリオ州)にあるオフィスに、衛星の製造とテスト施設を新設する。
また、SpireとOroraTechは、アレクシス・ナコタ・スー族ネイションのWakâ Mne – Science and Culture Initiativeと提携し、先住民企業をプロジェクトに参加させ、WildFireSatミッションの一環として先住民コミュニティにとっての雇用機会と経済的利点を生み出している。
「野火を発見することは、衛星の最も影響力のある特性の一つであり、一般の安全、環境保護、経済に大きな利益をもたらす」とSpire GlobalのCEOであるTheresa Condor氏は述べている。
株価動向:先週金曜日の最終取引時点で、SPIR株は前週末比10.5%高の20.39ドルで取引を終えている。
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写真提供:Shutterstock