テキサス州知事であるグレッグ・アボット氏(共和党・テキサス州選出)は、州機関に対し中国への投資を中止し、既存の投資を売却するよう指示した。11月21日付けの手紙でアナウンスされたこの決定は、中国に関連する安全保障リスクおよび金融リスクを強調している。この指示は、中国への投資と結びつく金融リスクがエスカレートする可能性があるという点を示唆するものだ。
出来事 アボット州知事の指示は、この攻撃が中国に結びつく金融リスクを高める可能性があるとしている。アボット州知事の手紙によると、テキサス州の投資機関は中国への新規投資を全面的に禁じられている。
さらにアボット氏は、これらの機関に対し、早急に中国への現在の投資を売却するよう指示している。
声明によると、「テキサス州は、CCP(中華人民共和国共産党)によって引き起こされる可能性のある脅威を含め、自らと我々の公共財政を守り抜く」という。
今後の展開 アボット州知事によるこの指示は、米中関係の緊張が高まっている最中に発表されたものだ。最近、米下院は米司法省の「中国イニシアチブ」の再導入を目指す共和党提案が2つ可決した。このイニシアチブは、中国の知的所有権や学術機関に対するスパイ活動を制限することを目指している。これらの法案は、下院共和党が2ダース以上の中国関連法案を可決した「中国週間」の一環で合法化された。
次期大統領であるドナルド・トランプ氏は、中国製品に60%の関税を課すことを提案している。習近平国家主席は、米政府が権力を握るかぎり、米国政府と協力する意思を表明している。この発言は、リマで開催されたアジア太平洋経済協力会議で、ジョー・バイデン大統領との会談中に行われた。
一方で、中国への投資を可能にするETFは過去1か月で下落している。11月22日現在、Benzinga Proによると、Kraneshares CSI中国インターネットETF(NYSE:KWEB)は5.97%、iShares中国大型株ETF(NYSE:FXI)は5.13% 下落した。 Invescoゴールデンドラゴン中国ETF(NASDAQ:PGJ)は5.41% 下落し、iShares MSCI中国ETF(NASDAQ:MCHI)は5.54% 下がった。