バイオクリスト製薬(BioCryst Pharmaceuticals, Inc.)(NASDAQ:BCRX)は、持続中のAPeX-P試験の中間分析結果を発表した。
この試験は、幼児患者を対象に一日1回の内服が可能なオルラディオ(ベロトラルスタット)の顆粒製剤に焦点を当てている。患者は遺伝性血管浮腫(HAE)を持つ、2歳から12歳の患者である。
- APeX-Pにおいて、ORLADEYOは安全で、忍容性も良好であり、新たな安全信号は特定されていない。副作用(AE)はすべての年齢層と体重で同様の結果となった。
- ORLADEYOの結果、月次発作件数が早い段階から持続的な低下が見られた。ORLADEYOの服用後1か月で、中央値と平均月次発作件数はそれぞれ0と0.5に低下。12か月後も中央値の月次発作件数は0のままであり、平均月次発作件数は0.3だった。
バイオクリストは、製薬業界向けの最新のリアルワールドデータも発表した。それは、C1-INH欠損(HAE Type I/II)と正常なC1-INHレベルおよび機能(HAE-nl-C1-INH)を持つHAE患者による統計学的に有意なHAE発作率の低減を示している。
同社は、オルラディオについて今年中にFDAへ製品のマーケティング申請を行う予定だ。
同時にバイオクリストは、四半期の売上高が1億3153万ドル(約1,535億5700万円)、前年同期比41%増という好決算を発表した。これは、1301万5000ドルのコンセンサスを上回る結果となった。
同社は株1株当たり調整後損失が13セントと報告し、6セントのコンセンサス損失を下回った。
オルラディオの純売上高は、1242百万ドル(約1,448億2300万円)と4377百万ドル(約5兆1131億円)にそれぞれ増加した。
バイオクリストは2025年の売上高が5億6000万ドル~5億7500万ドルになると予想している。これに対して、これまでの予想は5億4000万ドル~5億6000万ドル、またコンセンサスは5億4531万ドルだった。
バイオクリストはオルラディオの売上高の2025年の見通しを、515百万ドル~535百万ドルから、535百万ドル~550百万ドルに引き上げた。
同社は、今年後半の四半期に、EPSおよびキャッシュフローにおいてプラスの成績を残し、また2026年の年間ベースで、EPSを基にした利益およびプラスのキャッシュフローを達成すると予想している。
株価動向:本日の最新取引でBCRX株は11.4%安の8.16ドルで推移している。