相場の荒れ模様が続く中、ブラックロックのグローバル債券CIO、Rick Rieder 氏は株式市場が高い時価にもかかわらず上昇を続けるとの確信を示している。
出来事:Rieder氏は、金利が高いため金融市場ファンドに惹かれるケースがあるものの、株購入の勢いは引き続き強いと強調。米国401(k)年金制度からの株式への一貫した流入と、大きな売り圧がないまま続いていると報じられた(Business Insiderの報道)。
企業の自社株買いが重要な役割を果たしているのも事実だ。リーダー氏は、大手企業が自社株1兆ドル以上を取り戻し、自社株の供給を減らし株価を押し上げたと指摘。彼によれば、この活動により評価に関する懸念は補われているという。
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時価が過剰になっていることは認める一方で、リーダー氏は利益が大幅に上昇した場合にはマーケットの倍率が正常化する可能性があると提案した。
「私は市場は一番怖いホオジロザメに反応する傾向があると思います」とリーダー氏は語り、これらの懸念はすぐに表面化するものではないと付け加えた。
「2025年の後半か、支出ダイナミクスの規模、我々が発行している債務の額、そして明らかにそれに対するインフレーションがどれだけあるかを除いては、きちんとした調査が必要です」
なぜ重要なのか: 株式市場はここ最近、一連の波乱の舞台となってきた。先週の月曜日、米国株式市場はダウ工業株30種平均株価指数全体でプラスの動きとなる結果をもたらし、米国株式市場の大半は上昇となった。 この回復の背後には、ドルと米国債の利回りからの圧力が減少したことが挙げられる。特に、個人消費向けの株式が好調を維持し、テスラ(NASDAQ:TSLA)が7%急騰するなど、S&P500インデックスの11セクター全体でトップのパフォーマンスを見せている。これは、テスラ株が自動車部門の新たな連邦制度に関するトランプ政権の優先課題になっているとの報告が伝えられたことが要因である。
一方で、地政学的な緊張が最近、投資家の感情を左右している。本日、鐘の前には、経済指標や、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の利下げに関する発言、さらに、プーチン大統領の拡大された核ドクトリンに関する地政学的な動きに影響を受け、ウォールストリートが慎重な姿勢を示す動きが見られた。
株価の変動: 火曜日のプレマーケット取引では、S&P500インデックスを追跡する SPDR S& P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)は586.11ドル(約64,227円)で0.35%下落し、NASDAQ100指数を追跡する Invesco QQQ ETF(NASDAQ:QQQ)は498.58ドル(約54,841円)で0.29%減少した。
次の一手
本日火曜日のプレマーケット取引で、S&P500指数に連動するETF、SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)が、株価が0.35%下落の586.11ドルでスタートを切り、NASDAQ100指数に連動するInvesco QQQ ETF(NASDAQ:QQQ)も0.29%減の498.58ドルで取引を終えた。