Moderna Inc.(モデルナ)(NASDAQ:MRNA)の株は、同社が自社のパイプラインでの事業の進展を発表した後、急落している。モデルナは、2025年には、呼吸器ウイルスや希少疾患、がん、潜伏ウイルスなどに対応する優先ポートフォリオに注力すると述べている。
同社は、43回目を迎えるJ.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスにおいてプレゼンテーションを行う予定だ。
また、モデルナは先月、年次研究開発の日に、2027年までに年間研究開発費を約11億ドル削減し、10のプライオリティ製品に注力することを可能にしたことを発表した。
同社は、2024年のR&D(研究開発)支出が48億ドルから、2027年には36億ドルから38億ドルに減少すると予想している。
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モデルナによると、この戦略により10の製品が次の3年間で承認される見通しとなっている。
2024会計年度において、モデルナはアメリカ国内で17億ドル、他国で13億ドルから14億ドルの製品販売を達成した。
これには、Spikevax(コロナウイルスワクチン)の販売で30億ドル以上、同社のRSVワクチンで最小限の売上が含まれている。 2024年末の現金、現金同等物及び投資額は約95億ドルとなっている。
モデルナは、2025年には現金コスト削減の予測を年間10億ドルに拡大し、加速させている。
同社は2026年にはさらに現金コスト削減の見込みが50億ドルあると予想している。 9月、モデルナは、2027年までに年間研究開発費を11億ドル削減し、10のプライオリティ製品に注力することを発表した。
モデルナは、2025年にはSpikevax(モデルナのコロナウイルスワクチン)とmRESVIA(同社のRSVワクチン)の売上がメインのため、2025年には約15億ドルから25億ドルの売上が発生する見込みだ。これにより同社の株価予測が上回っている。 なお、この売上のほとんどは主に前述の製品販売により発生すると見込まれている。 なお、モデルナはこれまで、2025年までに25億ドルから35億ドルの収益を見込んでいた。
同社は、2025年末には現金と投資で約60億ドルを持っていると予想されている。
モデルナは、3四半期決算で約183億ドルの収益を報告し、1年前に比べても同じく183億ドルとなっており、これは予想の125億ドルを上回っている。
同社は、2021年10月からのワクチンの更新の発売により、アメリカ市場での売上高が増加し、このことが売上高の伸びに寄与しているとのこと。
株価動向:月曜日の最終チェック時点で、MRNA株は19.20%安の34.13ドルを記録している。
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写真提供:ShutterstockのWolfilser氏